2025年6月24日火曜日

 「切っても切れないヒトと植物の関係」

 ~ 植物のセラピー効果を生活に取り入れる ~

 

【日時】2025年月日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・ 地域活動交流センター会議室
【講師紹介】 東京家政学院大学 生活共創学部 講師
             小澤 直子 博士(農学)

  

 


【受講者の感想】
男性Aさん
 本日は、博士(農学)であられる小澤直子先生に「植物のセラピー効果」の講演とワークショップとして、「苔のテラリウム」つくりをご指導願った。
    植物から出る「フィトンチッド」という物質(総称)が、人のホメオシタスや概日リズムの調節に効果をもたらすという内容でした。樹液などのテルペン類は香りがすることは認識していましたが、そういう効果があることは初めて知りました。
    また、ワークショップで「苔のテラリウム」を作らせてもらい、自分の部屋に生物が来て、潤いが出てくる感じで、生育が楽しみです。
    小澤先生、本当にありがとうございました。

 女性Bさん
     今日は高田の介護予防センターでボランティアで園芸の指導をしてくださっている小澤先生にお話を伺いました。
     植物のある環境とその植物を育てていくことでいかに健康寿命を伸ばしていくかが大切であり、「フィトンチッド」という言葉を教えていただきました。植物が人にもたらす効果として、恒常性の保持、体内時計を取り戻す事があげられます。それには森林浴が大切で午前中が最適だそうです。
     後半はワークショップで「小さな宇宙〜コケのテラリウム」を作成しました。先生が事前に富士砂を作ってくださりそれを小瓶に詰めます。その後適度な湿り気を砂に与え、8種類もの苔から好きな苔を選んでピンセットで富士砂へ軽く埋め、葉に水分が届くよう軽く水を与えコルクの蓋を閉めました。この小瓶の中で苔が昼間は光合成をして夜は呼吸をして水分は蒸発しまた葉が水分を吸い込む循環がおこり、まるで小さな宇宙空間のようになるそうです。出来上がったテラリウムは我が家の食卓に鎮座しております。とても愛着が湧いて家族からも好評です。
     小澤先生、パワーポイントやプリント、テラリウム作成等々ご準備が大変だった事と思います。今日は楽しく勉強になった1時間半でした。公園や森へは午前中に行って先生のお話を思い出します。
     今日はどうもありがとうございました。

 男性Cさん
    植物のセラピー効果と言えば、最初に森林浴を思い出します。次いでヒノキ風呂でしょうか。それらの源がフィトンチッドと言われる精油成分とのこと。匂い成分が合成されるように、合成フィトンチッドもあるようでフィトンチッドジェルとして売られていました。
   また今日のお話しで一番驚いたのは、嗅覚の衰えが認知症との関連が強いとのこと。そして衰えた嗅覚は意識して食べ物の匂いをかぐことである程度回復するとのことでした。
   ワークショップの「苔テラリウム」作りでは、小澤先生が富士山の石を砕いたり、テラリウムのガラス瓶が割れないようにプチプチ包装材で包んだり、ピンセットを人数分用意してくれたことに感謝するばかりです。また今回10種類の苔を紹介して頂き、自宅庭に生育している苔はどれなのか興味が湧きました。大雑把に言うと緻密な苔とフワフワとした苔があり、前者がスナゴケ、後者がハイゴケのような気がしています。
    いろいろな気づきを与えて頂き、有難うございました。

 女性Dさん
     「切っても切れないヒトと植物の関係〜植物のセラピー効果を生活に取り入れる」と題し、東京家政学院大学生活共創学部講師小澤直子氏にお話していただきました。
      植物はフィトンチッドと呼ばれる肉眼では見えない有機化合物を出しています。森林浴でリフレッシュ出来たり、植物オイルで安眠できたりするのはそのおかげでこれは医学的にも証明されています。植物は人の為に出しているものではないので、人によっては合わない人もいます。
     植物は光合成を行ってる時にこれを出しているので、この恩恵を受ける為には10時から12時過ぎが森林浴に適した時間帯です。山に行かなくても近くの木や植物のある公園に行くだけでも効果は得られます。緑の中で深呼吸、今すぐやりたいと思いました。 
    最後に皆でコケのテラトリウムを作りました。

 


女性Eさん
     庭や家庭菜園で土いじりをしたり森林の中を歩いたりすると、何故かリフレッシュして元気になることは体験として分かっていました。植物の力=地球の力、と自己流で解釈していました。
    小澤直子先生のお話を伺い、理論的に合点できました。「植物を活用した健康づくり」や「フィトンチッドの効果」など新しい視点も得ることができました。特に、「フィトンチッドの消臭・脱臭効果作用のため森林には動植物の死骸があるにもかかわらず悪臭はほとんどない」にひどく納得しました。フィトンチッドは、幼児用の虫除けスプレーに書いてある成分で名前だけ知っているくらいでしたので。
    小澤先生のお話でハッとしたのは、「植物由来の天然成分でも全ての人にプラスの効果を与えるものではない」という言葉です。植物成分でも人によっては合わないこともある、特にアレルギー体質の人、妊娠中の人、高血圧の人などに注意が必要と知りました。このことを忘れずに植物を身近において、心豊かに暮らしていきたいと思いました。
    小澤先生、ご多忙の中分かりやすいプレゼンテーションや資料の準備、コケのテラリウム作りの用意など本当にありがとうございました。とても楽しかったです。

 女性Fさん
     本日は日頃園芸活動でお世話になっている小澤先生に「切っても切れないヒトと植物の関係-植物のセラピー効果を生活に取り入れる-」と題してお話を伺う事が出来ました。
     人と植物との関わりは、植物のある環境に身を置く、更には植物を育てる過程で人間の持つ五感を使い育てる。その中でも特にフィトンチッドという植物の体内に存在している精油成分は臭覚に働きかける事で色々な効果をもたらす事を学びました。
    そして嗅覚を育てる事は認知症予防に繋がると。臭覚を育てるには日ごろからその物の臭いをイメージする事だそうです。私は臭いに関しては鈍いと思っておりましたので もっと臭いや香りに関心を持たないとと思い、帰宅してから直ぐに庭にあるラベンダーを切り花にしキッチンに置いてみました。実際に匂いを嗅ぐ事だけでなくバラの匂いやカレーの匂いなどイメージする事が大事な様です。
    日頃小澤先生の元、園芸活動で植物と向き合う時間を取っていますが、種を蒔き、水をあげて芽が出るのを喜び、収穫を喜び、料理し味わい、ハーブティーを入れ 加工しクラフトにしたり、そこにはお喋りがありコミュニティーが生まれます。植物のお世話をしている様ですが、実は恩恵を受けている方が大きく、人は植物に生かされていると実感できる時間です。今回のお話をお聞きして改めて実感しました。
      時間があると家族でもよく公園や緑のある所へ出掛けますが、こんな都心ですが身近な所に多くの公園や植物がある事に感謝します。この緑を維持する、増やす為に出来る事を少しの時間ですが取ろうと思いました。
      最後に作った苔のテラリウム(小さな宇宙)三種類の苔を植えてみました。どの様になるか楽しみです。楽しいお話をありがとうございました。

 男性Gさん
    今回は、農学博士でもあり、ひと•はなラボ代表の小澤直子先生に「切っても切れないヒトと植物〜植物のセラピー効果を生活に取り入れる〜」と題したお話しを頂きました。
    健康寿命を延ばすことに植物を活用して色々なことが出来ることをお話し頂きました。高田介護予防センターのおひさまガーデンにおいて園芸療法を指導されており、育てるだけでなく、育てた植物を活用して色々なことをやっている。
    今回のお話しで個人的には初めて知ったこととして、"フィトンチッド"という植物だけが持つ秘密兵器で、人間の肉眼では見えない有機化合物で、植物体内では精油成分として存在する。そしてこれがひとにもたらす効果は、リフレッシュ効果や消臭•脱臭、抗菌•殺菌といった効果があり、森林浴やアロマセラピー、園芸セラピーと形で活用されている。
    但し、フィトンチッドは人間の為にあるのではなく、植物の自己防疫の為の秘密兵器で植物が自分自身の保有、種の保存のためにフィトンチッドを作り出しており、人はその恩恵に預かっているとのこと。 又、植物由来の天然成分ではあるが、全ての人に効果を与える訳ではないとのこと。アレルギー体質や妊娠中の人、血圧の高い(低い)人等、人によっては合わないこともある。(元々人のためにではなくて、植物自身が生きていく為のものであるので)
    今まで漠然と緑は気持ち良いとか二酸化炭素を吸って酸素を排出するので環境に良いとかは意識してたが、本日の小澤先生の分かりやすい説明で、なるほど、そうなんだと勉強することが出来ました。森の中を散策する森林浴は気持ち良いし、樹木の香りなど爽快感を覚えるが、それがフィトンチッドの効果なんだと理解出来ました。そして森林浴に適した時間帯は午前中の早い時間帯であるとのこと。宵っ張りの朝寝坊の身には辛いが、元気で活力のある人は早起きだとおっしゃってましたが、多少抵抗する気持ちもあるが、森林浴の恩恵を享受するには早起きが必要なので、改めて心掛けたいと思いました。
    小澤先生、大変為になるお話しを分かりやすく解説して頂き、大変勉強になりました。ありがとうございました。又、ワークショップの小さな宇宙〜コケのテラリウム作りも楽しかったです。

女性
Hさん
    フィトンチッドという言葉、初めて知りました。森林浴が、自律神経の安定、肝機能の改善、快適な睡眠への効果。先生のお話し、とても分かりやすく、勉強になりました。
    私自身、疲れた時、庭に出て花の香りを嗅ぐと心が癒やされて来ました。剪定、肥料、消毒と愛情を持って世話をしていると、いつも美しい花を咲かせてくれます。風邪も20代の時からひいた事がなく、こんなにも健康なのはフィトンチッド効果だった事、納得しました。
 教材の余った苔は、庭の盆栽の上に乗せました。なかなか見映えが良くなりました。嬉しいです。
   楽しいお話し、本当に有難う御座いました。





2025年5月18日日曜日

 

「浮世絵」 

絵師、彫師、摺師、版元のチームワーク ~

 

【日時】2025517日(土)1000分~1140
【場所】池ビズ4階・ 地域活動交流センター会議室
【講師紹介】    浅草観光ボランティア  伊佐

 

 


【受講者の感想】
男性Aさん
 台湾出身の竜先生に浮世絵の魅力について講義してもらいました。まず、先生の経歴に驚きました。横国のマル経で修士号を取り、台湾で日本学を教えて、中華料理店を経営して、現在はボランティアガイドというバイタリティ溢れる人生を送られてきたようです。
    浮世絵についても、普通は絵師が注目されますが、先生は絵師と彫り師と摺師と版元というチームワークで浮世絵が出来ていると言うことを強調されていました。版画で雨を表現する際、彫り師が細い線を入れると言うことを提案したそうです。その他、絵師の経歴やら浮世絵の細かい見所など、詳しく教えてくださり、大変勉強になりました。
   ありがとうございました。

 男性Bさん
   今日のお話は、歴史的理解の上になりたった「浮世絵論」だったので、厚みのある話を聞かせてもらいました。例えば、「浮世」は、明日の命も分からない戦国時代の「憂世」から、徳川時代の太平の世になってからの町人文化による「浮世」とのこと。私は、今まで考えてみたこともありませんでした。
  「見返り美人図」や「江戸三美人」、「市村蝦蔵の竹村定之進」など切手になった図柄は知っていたものの、浮世絵が時代の要求とともに、人物画→ 風景画・花鳥画→ 戯画・判じ物などの推移について考えたこともありませんでした。またその中に、越後屋や大丸などが販売促進として浮世絵を活用していた当時の商才に驚きました。
   また今日のお話をキッカケに、同じ刷り物の「かわら版」との関係が、民衆にはどのように売れ入れられていたのか気になりました。日本に来航したペリーは、当時の日本の多色刷り技術は、アメリカと同等のレベルに達していて極めて美麗だったと書き残していたことを知りました。
   今日のお話は、色んな興味を掘り起こしてくれる実り多いお話でした。
   竜さん、有難うございました。

 女性Cさん
   今日は長年の友人でもある竜伊佐さんに講師をお願いして「浮世絵について」を話していただきました。
   お父様は戦前日本が台湾を統治していた時代に日本へ留学されていて、子ども達にも留学するなら日本へと3人のご兄弟全て日本へ留学されたそうです。
   45年以上日本在住、浅草観光ボランティアなどで街歩きガイドをされています。座学もされるとの事でしたので、「浮世絵」についてお話をお願いしました。
   もともと「浮世絵」という言葉は「憂世」から「浮世」になったそうです。「絵師」「彫師」「刷師」の分業を取りまとめた「版元」、「版元」が仕事を請け合い注文を出す事で店の広告や雑誌などに使われるようになりより広く普及していったようです。
   葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の遠近法や動と静などこれからの鑑賞のポイントを教えていただきました。また判じ物のクイズなど楽しく洒落や滑稽さの町民文化を知りました。
   今世界が注目している日本のコンテンツ、漫画やアニメーションそしてゲームなどの発展に繋がっているようにも思えました。
   とても勉強になりました。どうもありがとうございました。

 


男性Dさん
   今回は「浮世絵」と題して、台湾のご出身で日本に48年住んでいる竜伊左(リュウイサ)先生に浮世絵の制作工程から浮世絵の変遷、そして北斎、広重等の日本を代表する浮世絵をご紹介頂き、その作品の解説もとても詳しく、そして楽しく•面白く、軽妙な話術で話して頂き、あっという間の1時間半でした。
   先生の活動はボランティア活動が主で、ボランティアへの動機は、日本語を覚えること、日本のことをもっと知りたいということからボランティア活動を始めたとのこと。今では浅草観光ボランティアの会に入会•登録し、東京都観光ボランティア活動へ登録し、歩く会で案内を行っているとのことでした。
   浮世絵は作品のみに注目が集まりがちだが、浮世絵は絵師、彫師、摺師、版元のチームワークによって、世に広まっている。今、丁度NHK大河ドラマの蔦重で版元等に注目が起きているが、浮世絵は元々上方の文化で、江戸時代に成立した絵画様式の一つで、日本の歴史上初めて町人が文化の担い手となったものであると。
   そして、文章の挿絵から、一枚画、木版画、肉筆画へ、木版画で量産が可能となった。また、墨ずり絵の一色から多色の錦絵へと華やかになっていった。また、流行りも美人画から役者絵へ、人物画から風景画へと広がっていったとのこと。特に先生が好んでいる葛飾北斎と歌川広重を対比して特徴を解説して頂いた。遠近法と動と静を巧みに取り入れた風景画は西洋美術へも影響を与えた素晴らしい技法であったことなど、改めて大変勉強となりました。
  「憂世(辛い世の中)」から「浮世(はかない世の中)」由来。「憂世(憂いさを忘れる)「浮世絵」(手軽な娯楽)」として、浮世絵は過去や未来より現世(今)を描く、広告媒体や旅行雑誌の役割、日本の歴史上はじめて町人が文化の担い手、ジャポニズムとして西洋にも影響。
   最後に判じ絵を紹介して頂き、何を描いているかで盛り上がりました。
   本日は浮世絵の講義を大変楽しく教えて頂きました。資料も豊富で大変楽しく浮世絵を教えて頂きました。又、聴いて見たいと思えるような竜先生のテンポの良い話術にも惹かれました。大変興味深いお話をありがとうございました。

 女性Eさん
   竜伊佐先生
   大河ドラマ、べらぼう を見ていたので、浮世絵の話し、とても分かりやすく、楽しかったです。浮世の由来が、憂世(辛い世の中) から浮世(はかない世の中) と、いうのも初めて知りました。
   何より伊佐先生の人生に対するエネルギッシュな生き方、感動しました。好奇心を、調べたり、学校へ入学したり、アクティブな生き方、素敵です。人生は、発見があると楽しいです。伊佐先生は、すべて納得する迄、知識を自分のモノにしていく。そして、ボランティアという形で還元する。私も見習いたいと、強く思いました。
   講義は、初めから終わり迄、本当に楽しかったです。
   有難う御座いました。

 女性Fさん
   今年話題の浮世絵の世界をリュウイサさんにお話していただきました。
   まず驚いたのはリュウさんの勉強熱心な真摯な姿勢です。分からない事や興味のある事は徹底的に調べてご自分の糧にされている事。台湾からいらして日本人の観光客らにガイドをされているのも驚きでした。浮世絵は何となく観た事がある程度でしたが、こんなにしっかり講義を受けたのは初めてでした。
   版元が絵師、彫師、摺師とのチームワークで1枚の浮世絵をプロデュースする。過去の思い出を描くのではなくこれから人気や話題になるもの、人物(アイドル、役者、人気力士)、場所や風景(ガイドブック)、判じ物(まんが、風刺画)などが浮世絵が発祥だった事。初めての町人文化の代表が浮世絵だった。だからこそ、海外でムーブメントが起きたとか分かりやすく解説してもらいました。
   あと、北斎と広重の違いなどもわかり、これからの浮世絵の見方が変わってきそうです。ありがとうございました。
   第2弾も期待しています。

 女性Gさん
   本日は、講師の竜 伊佐先生より浮世絵についてお話を伺いました。
   先生は、生まれた地よりも日本で生活する方がはるかに長いそうで、日本の大学を卒業して、今は、ボランティアでガイドをされているそうです。このセミナーの依頼をした時に"日本の皆さんが知っている内容よ"とおっしゃったと人づてに聞いたのですが、お話はとてもテンポがよく魅力的なものでした。先生のボランティアをする上での責任感と探究心の高さに敬服しました。
   さて、全て知っているはずの日本人の私ですが、新たに知った内容が多く、楽しさと共に自分の無知を反省する時間にもなりました。
   浮世絵がどのようなものか、そして種類や詳細を伺いましたが、代表的な作品は目にしたことがあっても新たな発見が多く、クイズ形式で出題していただいた問題を解くのも楽しかったです。「寄せ絵(だまし絵)」は以前見たことがありましたが、答えはすっかり忘れていました。個人的には広重の東海道五十三次には故郷が描かれていることもあり、周辺の宿場には興味を示したことがありましたが、知らないことが殆どだと感じています。
   吉原のご案内もされると伺い、是非今度、ご案内いただける機会に恵まれたら幸いだと思いました。
   貴重なお時間をありがとうございました。

女性Hさん
   私たちメンバーの友人である台湾出身の竜伊佐さんに「浮世絵」についてお話していただきました。
   現在東京都観光ボランティアをされている竜さんは、案内をする際の知識として浮世絵を大変勉強されています。浮世絵は大河ドラマ「べらぼう」の影響で現在ブームになっています。
   浮世絵は元々本の挿絵からスタートしました。浮世絵は絵師、彫師、刷り師、版元がチームを組み完成させます。蔦屋重三郎は版元でプロデューサーの役割を担ってました。
   台湾出身の竜さんの浮世絵の知識に日本人の私達はとても驚かされました。そして浮世絵の素晴らしさを改めて実感しました。

 女性Iさん
   東京都観光ボランティアガイドで活躍されている竜伊佐先生の「浮世絵」講義は、江戸時代の文化芸術の素晴らしさを再認識し、浮世絵への興味がどんどん湧いてくる面白さでした。 ちょうどNHK大河ドラマ「べらぼう」を視聴していたので、絵師・彫師・摺師・版元が登場するドラマのワンシーンが目に浮かんできました。「浮世」の語源が、苦しい・辛いを意味する「憂き世」にあるとは驚きでした。浮世絵に検閲があり、幕府への政治批判や風紀の乱れなどが取り締まわれたことは初めて知りました。検閲を受けたことを表す「改印」が摺りこまれたことも知りませんでした。
   台湾御出身の竜先生は日本語も滑らかで、「日本が好き」という思いが全身から伝わってきて素敵でした。私は菱川師宣の「見返り美人図」に魅せられました。お忙しい中、多くの浮世絵資料などをご準備下さりありがとうございました。是非またお話を伺いたいです。

女性
J
さん
   伊佐さん、本日は日本文化の一つであり特に最近ブームになっている「浮世絵」ついて色々な角度からお話頂きましてありがとうございました。
    江戸以前では京都や大阪の特別な者だけの浮世絵が、江戸時代に入り町人が文化の担い手となった事で 大きな発展に繋がっていった事を知りました。
    伊佐さんは日本に留学生としていらして48年にもなるそうです。日本文化に興味を持たれ、浅草や東京都の観光ボランティアや東京シティーガイトにも所属され都内の観光ボランティアとしても15年近くも活動されているという事で、今回の「浮世絵」についてもそれは素晴らしい実践のあるお話でした。
   新ためて日本が島国であった事もあり 日本の文化がこの様に残されており、そのすばらしさを外国の方に教えて頂きました事は感激と感謝で一杯です。
   この講座の準備に二晩も眠れなかったとお聞きしました。約1時間40分もの間、流暢な日本語でわかりやすい資料も御準備頂いて本当にありがとうございました。
   最後に浮世絵の完成にはチームワークが必要であることをお聞きしました。 「ああそうなんだ倶楽部」も、特に男性陣のチームワークで見事に運営されており、毎回友人と感激しております。浮世絵にするとどんな絵になるかなと浮世絵に出来ないかなと思ってしまいました。
   今回も楽しい講座をありがとうございました。

女性Kさん

  今日は竜伊佐先生の浮世絵のお話。
   竜先生は現在吉原のガイドをボランティアでなさっているとか、浮世絵や吉原のことを台湾人の先生に日本人の参加者が教えて頂くという、グローバル社会!
   浮世絵は蔦重で人気になり、先生はこの講座はこれらの本が元ネタですと正直なお話でしたが、とても分かりやすく、浮世絵の制作過程を版画にしたものなどがおもしろかったです。
   でも、竜先生の生き方がとても素敵でした。ぜひ次はああそうなんだ倶楽部の街歩きで吉原のガイドをしていただきたいです。ありがとうございました。
   皆さん、6月15日まで、東京国立博物館で「蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児」をやってます、本物200点以上観られるので、ぜひどうぞ!





2025年4月21日月曜日

 「景観まちづくり」

 

【日時】2024年4月19日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・地域活動交流センター会議室
【講師紹介】  豊島区都市整備部 都市計画課
         届出・許認可グループ係長
           恩田 剛志 
 

 


【受講者の感想】
男性Aさん
 豊島区の景観について、都市計画課さんの講演を聞かせてもらった。各地区毎に景観のテーマを決めているそうだが、あまり強制力を効かせにくい領域だそうです。区道や都道の整備などとの連携も行われているようですが、意見を出すという形になっているようです。
    やはり住民レベルで、自分の住んでいる街の環境を大切にするという気持ちを持つことが大切なんだという事を感じました。
    大変、ためになる話ありがとうございました。

 女性Bさん
    今日は豊島区都市計画課の方をお招きして「豊島区の景観とまちづくり」のお話を伺いました。
    豊島区をまず東西南北の4つに分け、次に12地域に分けてそれぞれの地域の特徴も踏まえて景観まちづくりを考えていきます。
    12地域の特徴を上げながら景観まちづくり方針図を見ると、自分の住んでいる地域の事はよく知っていても他の地区は特徴含めてよく知らないこともあり、まだまだ豊島区の魅力を知らない事が多いと思いました。
    行政だけではなく、区民と企業の三者協働による景観まちづくりが大切であり、住民のできる事は自分の家から始めることです。最低限見苦しくないように草刈りや家の前を掃く事しかなかなかできませんが、少しお花や野菜を植えてみようと家族で話し合いました。
    資料をたくさん用意してくださってありがとうございました。

 女性Cさん
    豊島区の中心「池袋」、以前は危険というイメージが強かったですが、今では文化の街に移行していってます。豊島区は個性豊かな界わいが響きあう景観まちづくりを目標に区が働きかけています。豊島区を12の地域にわけ、それぞれの特徴を活かし地域を越えて景観形成を行っています。
    豊島区には池袋駅から徒歩圏内によくテレビドラマにも出る雑司ヶ谷や鬼子母神があり、とげぬき地蔵のある巣鴨、手塚治虫氏等が住んでいたトキワ荘がある東長崎等情緒あふれる場所があります。
    人々が安全に生活する為にそれらを活かしながらそれらを保存しながら開発する難しさを知る事ができました。

 


女性Dさん
    資料がとても分かりやすかったです。
    何処も、歩こう会で、行った所が多く、都電荒川線沿いも風情があります。歴史と文化を感じられる地区は残して頂きたいと思います。防災とか考えると、現実消防車が入れないのも問題ですね。
    私は、豊島区住民ではないですが、自分が出来る範囲で、道行く人に楽しんでもらえるようなガーデニングに取り組もうと思います。
    出前講座ありがとうございました。

 男性Eさん
     豊島区都市整備部都市計画課の恩田剛志係長から豊島区の景観行政の基本的な考え方や取り組みについて、豊島区の景観特性の3つの主要素(地形•自然や歴史文化•まち•界隈)を景観の貴重な資産として維持•保全し、魅力を高めていくために住民、企業•事業者、行政が協働して景観施策に取り組むことの経緯や景観計画の概要、目標や方針等を説明頂いた。
     豊島区といえば"池袋"が代名詞のように言われ、同じ副都心の渋谷や新宿と比較されることも多い。新宿は、多様性と高層ビル群が織りなす、ビジネス・商業・エンターテイメントの中心地であり、渋谷は、若者文化とトレンドの発信地であり、常に新しい刺激に満ちた街、そして、池袋は、巨大ターミナル駅を中心に、商業施設とアニメ・サブカルチャーが融合した街。サンシャインシティをはじめとする大型商業施設が集積し、近年はアニメや漫画といったサブカルチャーの発信地としても注目されている。
     豊島区の景観まちづくりは、区内を12地域に分けて、地域の特徴を踏まえながらも連続した景観形成の視点に配慮する方針ではあるが、強制力や罰則規定等の縛りはなく、住民や企業のモラルや理念を頼りに協力依頼をする位置付けゆえ、どこまで実行性が担保されるのかは定かではないと思える。各地域はやはり自身が居住する地域が気になるところであるが、やはりターミナル駅周辺や形ある文化遺産等がある地域はイメージしやすく、それ以外の地域は現状維持の感がある。都市計画の国、東京都、そして豊島区との計画の整合性は良く分からないが、道路や防災計画等によっても、景観は影響されると思える。行政としては考えていることを広く広報し、具体的なアクションプランに繋がる提案を行う必要があるのではないかと思いました。
     防災公園や緑化計画等も景観政策とも繋がるものであり、やはり安全で安心して暮らせるまちづくりが実現すると良いなと思いました。
    本日は「豊島区の景観まちづくり」のお話しを頂きありがとうございました。目標が達成されることを望みます。

女性Fさん
 今日は区の出前講座「豊島区の景観まちづくり」でした。
 地元民にとって、とても興味があったので楽しみにしていました。配られた資料は見やすく、しっかり読んでくださりありがとうございました。()に私の心の声も書いてみました。

・景観法に基づく(そんなのあるんだ、奈良や京都とか皇居の周りだけでいいんじゃネ)目標、個性豊かな界わい(どんな界わい?参加者の声:池袋は3Kきたない・くさい・こわい)が響き合う(何が響くねん)
 ・アメニティ形成(ホテルの常備品のことかと思った)
 ・暖かさ、彩り豊か、等々(抽象的で分かんない)
 ・池袋副都心での都市づくり(都市計画図と違うような?)

 この資料を作るのも、この資料での説明も難しかったと思います。
 おかげで豊島区のサイトで色々な区の計画など見ることができました。どうぞ他の部署と連携して頑張ってください。(こりゃ、今日の参加者は豊島区の景観の完成形を見るまで生きてない)



2025年3月19日水曜日

 

「医療の仕組み、何がどう変わるのか」

   私が選んだ10題ニュース

 

【日時】2025315日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・地域活動交流センター会議室
【講師紹介】  薬系キャリアコンサルタント 斎藤 由紀夫  

 

 


 【受講者の感想】
男性Aさん
 薬の話パート3ということで、クスリにまつわる最新情報を交えた講演でした。
   マイナー保険証からオンラインの服薬指導など、今後はドンドン変わっていくんだろうと思われます。何とか食らいついていかないと、取り残されるかも知れませんが、高齢者医療で財政が破綻する恐れがあるようです。 ヨーロッパの様に老化は病気ではないと割り切って、生きていかなくてはいけないんでしょうか。先生のお話にあったようにアンチエイジングや医療ではなく、別な楽しみにお金を使うべきなのでしょうね。

 女性Bさん
 斎藤由紀夫氏の人生に対する、出来事を変えるのは、本人の主体性と努力。それを支えているのは、好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、積極性だ。確かにそうだと思いました。
   ジュネリックに、中身が同じなのに包装が違うだけで価格が安くなる、オーソライズ ジュネリックがあるのを初めて知リました。又、救急車を呼んでも病院が見つからないなら、一刻を争うような時はタクシーで緊急外来に入ると、すぐに診てもらえるという情報も大変為になりました。高齢になると、もしかして、命取りになる事もこれからあるかも知れません。
   本当に為になる情報、ありがとうございました。

 男性Cさん
  ジェネリック医薬品は成分のみ同じで、製剤法が異なるものだと思っていたのに、オーソライズド・ジェネリック(AG)は先発品と全く同じで、包装だけが異なるとのこと。不思議に思いググッてみると、レシビを後発品メーカーに公開したのではなく、先発品メーカーが先発品をAGに切り替えて自社マーケットを維持しているようでした。
  また本日のお話に、今話題の高齢者医療問題について扱われました。背景に医療技術の高度化や高齢化、がんや難病など長期にわたる治療が必要な病気が増えており、医療費の総額が大きくなっている。また老人のケアは医療単独ではなく、介護、予防、生活支援など地域包括ケアシステムのさらなる推進が必要とのこと。言われて久しいのに、引き続き問題になっているのは、まだ何か足りないことがあるのだろう。
   本日は、普段見過ごしている問題点を提示して頂き良い機会を与えてもらいました。

 女性Dさん
   今日は「医療のしくみ、何がどう変わるのか」斉藤由紀夫氏のお話を伺いました。
   初めにキャリアの80%は偶然の出来事ではあるが、その出来事を力にかえていくのは本人の主体性と努力であるとお話され、今までの人生を振り返ってみると確かにそうだと思うことが多く、色々な偶然の積み重ねが今の自分なのかもと思いました。
   これから高齢者が増え要介護認知症者も増え医療費の増加が問題となっています。ある年齢以上の高齢者に過剰な医療で延命させるのは本当に社会全体の事を考えた場合、必要な事かなど身近な話題に活発な意見討論の場となりました。
   斉藤先生貴重なお話をどうもありがとうございました。

 


男性Eさん
   今回は「医療しくみ、何がどう変わるのか 私が選んだ10題ニュース」と題して、当倶楽部のセミナー講師として3回目となりました"薬系キャリアコンサルタントの斎藤由紀夫先生に最近の医療関係のマスコミ議事から10題ニュースをピックアップして頂いたニュースから解説して頂きました、
   つかみの部分で、"高齢者にも教育が必要"を引っ掛けて、高齢者にも今日行くところ(きょういくところが)必要と。先ず私たちの心を掴んでのスタートでした。
   マイナー保険証の話しや薬局の未来は立地から機能別に"健康支援の薬局"へと役割が移っていくこと、ジェネリックや1回の処方箋で最大3回まで繰り返し利用出来るリファイル処方箋の話し、また、オンラインによるAmazonのプラットフォームを使い大手の薬局経営会社による薬のネット販売の拡大等、大変興味深い話しを矢継ぎ早に話して頂きました。
   一番気になったのは旬な話題の"高額医療費の引き上げ問題です。与党の選挙を意識した対策と思われる引き上げ策の延期ではあるが、現在の制度をそのまま継続するには財政面で破綻を来すことは容易に想像出来る。100歳以上の数は現在約95千人だが、2050年には団塊世代が50万人越えとなる予想が出されており、単純計算で5倍強となり、財政面や医療設備や介護施設の受け皿等、大幅に不足するのではないか。
   斎藤先生は選挙対策で延期している場合ではない、早く高額医療費の引き上げに掛かるべとの主張であったが、今日の色々な話しも含めて、引き上げ議論は下々の生活や医療の実態も踏まえたきめの細かい議論を行い、取るべきところからは取る、無駄は省く、又、医療機関の再編や薬局のあり方等はある程度の強制力を持った対応などボトムとトップの両面からきちっと行って欲しいと切に感じました。
   大半の人は、もしも病気になったらとか、もしもの備えで頼れるお金を溜め込んでいる。DIE WITH ZEROの著作物紹介がありました。ざっくりと乱暴な言い方では、"死ぬまでにお金を使い果たしてゼロにする"と薦めであるが、もしもを考えると中々そこまでは踏み切れない。但し、紹介記事で見た言葉には共感を覚えます。「人生で大切なことは思い出作り」。
 斎藤先生、貴重なお話を頂き勉強になりました。ありがとうございました。

 女性Fさん
   働き盛りの勤労者の社会保険料負担が増大し、年々不満が高まっていることは知っていましたが、、、。 健康保険に関する大学入試社会一般共通テストに私は一問も正解できず、常識の無さに愕然としました。
   斎藤由紀夫氏の「医療のしくみ・何がどう変わるのか」のお話は、高齢化する自分にとって役立つことばかりでした。まず、未だ紐付けていないマイナンバーカードと保険証を何とかします。「オーソライズドジェネリック医薬品」や「リフィル処方箋」などは、かかりつけ医と相談してみます。薬のことだけでなく医療関係に目が向いていなかったので、法制度改正が行われる時はきちんと知ることから始めたいと思いました。
   地域包括ケアシステムの構築や高額療養費制度の問題についても、今後の進展のお話を伺いたいです。是非続けての講義をお願いいたします。本日は有意義なお話をありがとうございました。

 女性Gさん
   本日は、薬系キャリアコンサルタントの斎藤由紀夫講師より医療のしくみ(何がどう変わるのか)についてのお話を伺いました。
   まず斉藤講師の経歴の紹介があり、その中で、"計画された偶発性"理論(キャリアの80%は偶然によるもの)の紹介もありました。
   新聞に掲載された薬学関連のテストの抜粋が紹介されましたが、自分が考えた答えとは別の結果を知り、何もわかっていない自分を認識した上で、10のテーマについてお話を伺うことができました。
   医療費は毎年1兆円規模で増加していて、団塊世代の全員が2025年に後期高齢者になったこともあり、今後はますます増加していく見込みになります。
   テーマの中で、マイナ保険証の中のデータは5年間ごとに更新すること、薬局が健康サポート薬局へと移行すること、薬局が機能別になり一元管理になっていくこと、調剤の外部委託解禁(一包化)、後発薬が9割ほどになっていて原料メーカーは中国だけであること、リフィル処方箋は1通で最大3回まで繰り返し使用可能であること、今後、コンビニで薬を購入できることなど、限られた時間の中で、効率的にたくさんのお話を伺うことができました。
   お話にあった、"ゼロで死ね"(ダイヤモンド社)を参考にしつつ、医療についての知識を深めていく必要性を感じました。
   とても勉強になりました。ありがとうございました。

 


以上

2025年2月16日日曜日

 「外国人に日本文化を紹介」

 

 

【日時】2025年2月15日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・地域活動交流センター会議室
【講師紹介】  全国通訳案内  川島 昌穗

  

 


【受講者の感想】
女性Aさん
 今日は全国通訳案内士の川島さんに「外国人に日本文化紹介」についてお話いただきました。
    息子さんの米国留学がきっかけとなって一念発起されてNOVAで英会話を学ばれたとの事。その後全国通訳案内士の資格を習得され外国人へ案内するようになり、その後ご自宅で築地案内後お寿司を一緒に作る事をなさっていらっしゃるそうです。
   もう400組以上の方がお寿司作りにいらっしゃり、そして外国人の方々の自分達の作ったお寿司を前に笑顔の写真を見て日本人の家庭でとても楽しんでいる様子が伺われました。外国人の方の希望は観光から体験へと移り変わっているようです。
    英会話も50歳過ぎてから再度勉強され他との事、とても励みになりました。
    外国の方は去り際に振り返らないというお話もとても興味深かく思いました。私の台湾人の友人も「日本人の人と別れる時にふと振り返るといつまでもおじぎや手を降っていてびっくりする」と言っていました。それを聞いてからその友人と別れる時は特に念入りに見送っています(友人はちょっと嬉しそうです)

   今日はとても楽しくて励みになるお話をありがとうございました。
(air kitchenというサイトを教えていただいてありがとうございます。因みに私は日本にいる外国人の家庭で料理を習うというニキズキッチン英語料理教室へ単発で行っています。言語は英語メインの先生もいれば日本語OKの先生もいます。料理を通しての交流は楽しいですね)

 男性Bさん
    今日のお話は、良い刺激を沢山頂けるお話でした。
    1つ目は米国にご夫婦で旅行された時に英語を勉強しなければならないと痛感され、仕事で疲れた後でも、退庁後英会話学校に行かれネィティブと会話するのが楽しかったとのこと。普通は疲れていると、色々理由を見つけて休んでしまうのに、川島さんは全くそんなことが無かったようです。
   2つ目は、外国人をもとなすために茶道、習字、着付けを習われたり、何を聞かれるか分からないので、日々日本の情報をアップデートされ、おもてなしを極められているようです。拠って10年間に400組案内してクレームは2回だけ。それも相手の意向を聞いて、それに沿って対応されたのに文句を言われてしまったそうです。
   3つ目は、スケジュールに穴を空けないよう本番前日は準備に充て、当日ガイドして、翌日は休養を取るように体調管理に万全を尽くされておられる。
    当初は旅行会社を通じてお仕事を貰っていたそうですが、コロナ後は、airKitchenというサイトを通してお仕事をされるようになったので、ユーザーとの打合せに連絡ミスがなくなったそうです。
   またご自宅での寿司作り体験を通して外国人との会話が楽しいので、出来る限り続けるそうです。日々に張りがあって素敵だと思いました。

 男性Cさん
   全国通訳案内士である川島さんが、外国人に日本文化を紹介しておられます。この資格を取得することになったいきさつから、資格の変遷、現在の業務内容について、いろいろと教えてもらいました。
   ロスで警官とコミュニケーションが出来なくて、それが悔しくて英会話を勉強した話。全国通訳案内士の試験のために、予備校に通って複数回チャレンジした話など、ものすごくチャレンジされていると感心しました。
   従来の業務は外国人旅行者の観光地案内が主だったようですが、現在は築地で待ち合わせて、魚や山葵を購入し自宅に招待して、寿司の調理体験をされているそうです。シャリを造るところから細巻きや握りを造るところまで、体験出来るそうです。東京都の衛生管理講習まで行かれたそうで、徹底していることに感心です。
   いろいろなリスクがあり、採算的に厳しい仕事であると思われますが、利用者からの好意的なレビューが、続けられる原動力であるようです。
   本日は貴重なお話ありがとうございました。

 


男性Dさん
   今回は、全国通訳案内の川島昌穗氏に「外国人に日本文化を紹介」というテーマで、活動のきっかけ、活動の内容等を実際の写真等を交えて、詳しくお話し頂きました。
   初めての海外旅行で空港税関での質問にほとんど言っていることがわからず、悔しい思いをしたことで、帰国後すぐにNOVAに駅前留学して勉強を始め、上達していく中で講師との交流が楽しく、通訳案内士の資格を取ろうと思ったきっかけとなったとのこと。
   私は、全国通訳案内士という国家資格のことを初めて知りました。全国通訳案内は、単に語学が優秀であるだけでなく、日本全国の歴史・地理・文化等に関する幅広い知識・教養を持って本を紹介するという重要な役割を負っているとのこと。50歳を過ぎて英語の勉強を始め、このような資格を還暦近くになった時に難関の国家資格を取得したことに対して、そのチャレンジ精神や努力、合格への執念を感じ、尊敬の念を抱きました。凄いなと。
   そして主な活動は、寿司作りを教えることで自宅のキッチンを開放し、築地でネタを仕入れ、ネタの仕込みから酢飯作りを教え、握りや巻きものを作り、作った寿司を食する体験型の観光を行い、外国人との一期一会を楽しんでいるとのこと。
   コロナ後に自宅解放の体験型寿司作りは中止となったことから、ネットでのエアキッチンに登録して行っているとのこと。
   印象に残ったことは、実際の写真を多数見せて頂きましたが、いずれも笑顔溢れる写真であり、海外からの旅行者が日本人のお宅に上がり、寿司作りを一緒に行い、自分で作った寿司を食べることで、その楽しさや喜びが写真を通じて伝わってきました。
   一方で、外国人はお別れの時に"さよなら"と言った後、どんなに喜んでおられても、レビューを書いてくれない・・、終わったらそれきり・・・、少し寂しく感じると語っていたこと。一期一会の出会い、「寿司を食べる時にあなたのことを思いだすわ」との言葉を励みに、今後もできるだけ長くこの仕事を続けていきたいとのこと。これからもお元気で外国人へ日本の良き文化を伝えていって頂きたいと思います。
   本日は貴重なお話しを聴かせて頂きまして誠にありがとうございました。これからも元気でご活躍することを願ってます。

 女性Eさん
   ”外国人に日本文化を紹介する全国通訳案内士“ 川島昌穂(Masaho Kawasima)氏にお話して頂きました。
   全国通訳案内士は国家資格である事を始めて知りました。外国の方に日本の文化を紹介するのに確かな知識を持って正しくお伝えする必要があるからだと言う事でした。英語を主とする語学だけでなく歴史や地理、他茶道や着付け、華道、習字等学ばれたそうです。幅広い質問に答えられるようにする必要があり、常に知識をリニューアルする必要性があるとのお話でした。
   色々なガイドの形がある中で、昌穂さんは体験型寿司作りを取り入れていて、外国の方々にとても喜ばれている様子を知る事ができました。食を通してお客様との距離はぐっと近くなり文化の話から家族、日本の制度など色々な話に発展していくそうです。お客様によっては着物の着付けをしてあげてとてもいい思い出となっているようです。 
   何よりも、川島さんが生き生きと楽しそうにお話して下さって、ガイドの取り組みが充実されている事がよく伝わってきました。
   私も、昨年家族で大阪観光をしまして、初めて目の前でお好み焼を焼いて頂きました。出来上がるまでの過程が何とも楽しかった事と美味しかった事、忘れられません。
   どうぞこれからも無理なく楽しいガイドを続けていって頂けたらと思います。本日は、楽しいお話をありがとうございました。

 女性Fさん
   川島さんのお話し、大変楽しく為になるお話しでした。
   私自身も52歳で商社を退職し、その後、何かボランティアをしたいと思い日本語教師養成学校へ通い資格を取りました。その後20年間地区公民館でボランティアをしました。ドイツ人、アメリカ人、中国人、ベトナム人、台湾人と----。皆、若く勉強熱心でした。それぞれ母国に帰ってからも未だにメールで繋がっています。
   私も、50代、60代と若かったので、一生懸命向き合いました。でも、振り返ると、彼らから異文化を学び、20代の若さを貰った気がします。その自分と川島さんのお話し、重なりました。

新しい事に挑戦する事が若さだと思います。私は20年間ずっと続けてきたので、今は卒業しました。夕方までジムでその後、夜7時~9時は体力的にきつくなったので。
   川島さん、どうぞ無理せず頑張ってください。

 女性Gさん
   今回のセミナー講師は全国通訳案内士の川島昌穂さん。全国通訳案内士とは外国人に日本文化を紹介する国家資格です。
   50歳を過ぎアメリカに住む息子さんの所に行った時、英語ができず悔しい思いをした川島さんは帰国後NOVAに通い始めます。これをきっかけに全国通訳案内士を目指し、予備校にも通い3度目の挑戦で合格。
   コト消費を求める方の為に、現在ご自宅で海外からの旅行者にお寿司体験をされてます。この為にお寿司を習ったり食品衛生責任者の講習を受けられたりされてます。  
   海外の方々から何を聞かれるかわからないので、常にインプットを心がけてあり、英語は今もオンラインで習ってらっしゃるそうです。お話を聞くうちに、人が幾つになってもやりたい事をやる事の重要性を感じました。

 女性Hさん
   日本人でありながら日本文化に疎くお寿司も上手く握れない自分なので、外国人に日本文化を紹介されている川島昌穂氏のお話は、いろいろな意味で刺激となり心に残りました。
   まず、全国通訳案内士というのが国家資格であることを初めて知りました。超難関であろう国家試験に挑まれた川島氏は、情熱を持ち続けられる努力の人だと感じました。退職後に単なる好奇心が強いだけではできないことで尊敬いたしました。
   来日した外国人に築地市場を案内して、自宅を提供して寿司作りを教えるというのは、ある意味夢みたいな仕事だと思いました。そこに至るまでには多くの学びと経験の積み重ねがあり、困難も多かったと想像できます。でも実現されていることが素晴らしいです。現在も常に知識をリニューアルし、それを英語で話せるよう努力されているそうで、自分も見習わなければと意識しました。
   美味しそうなお寿司の写真や、それを作られた外国の方々の笑顔あふれる写真を見せて頂き、自分も楽しく幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。




2025年1月19日日曜日

 豊島区の文化財を考える」

 

【日時】2025118日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・ 地域活動交流センター会議室
【講師紹介】 豊島区教育委員会事務局 文化財グループ
           文化財保護専門員 森田 大介
                 学芸員   梶木 理央

 

 

 


【受講者の感想】
女性Aさん
 今日は豊島区の文化財保護について区の職員の方をお招きしてお話いただきました。 まず文化財として地面の上に出ているものと埋蔵されているものと2つに分けてそれぞれの保護について分けてお話くださいました。
 文化財というと目に見える部分の建築物や仏像や工芸品の事が頭に思い浮かびますが、有形、無形、史跡名勝と幅広くそして国民的財産といえます。 区内に有る文化財は行った事があるものもあれば初めて知るものもありましたが、豊島区民のためお話全てがとても身近に感じられました。
 埋蔵文化財となると、地権者の土地という事もあり、もちろんですが皆さまのご協力無しではできないとお聞きしました。小さな仕事から大きな仕事まで色々とおっしゃっていたように、出土品の細かな修復作業、発掘調査、補助金や所有者への助言など文化財を保護するための仕事の数々の一端を知ることができてとても興味深く思いました。
 まとめた本を少し拝見しましたが、図に記載された出土品のお茶碗の文様など大変細かな図柄は全部手で書いていらっしゃるそうで、緻密さが要求される仕事であると思いました。地味ではありますが、後世に伝える大切な仕事を豊島区がやっているという事がよくわかりとても良かったです。 ありがとうございました。
 以前上がり屋敷公園のそばでよく「柳原白蓮の家はどこですか」と聞かれて(表札は宮崎となっているから?)、今も居住者がいらっしゃるお宅を教えるのはどうなのかな?と思っていましたが、今日いただいたマップに掲載されていて少し外から拝見するぐらいは大丈夫との事かなと思いました。

 男性Bさん
 今まで漠然ととらえていた文化財について、地上部と地下部に分けて考えると整理がつくことを教えられました。
 また、文化財の側に立っている「登録文化財」や「指定文化財」の違いについても、考えたことがありませんでした。登録文化財は以前なかったもので、登録文化財を補完する緩やかな規制で出来ているそうです。拠って登録文化財なら旅館や駅舎、レストランとして活用する場合もあるようです。
 さらに「国指定」「都指定」「区指定」は、重要度が及ぶ範囲の違いによるようです。国として重要なら国指定文化財、区として重要なら区指定文化財になるようです。
 普段見過ごしていることを気づかせてくれる良い講座でした。

 


男性Cさん
 本日は豊島区教育委員会の方から文化財についての話を聞きました。
 まず、文化財とは何なのか、国(文化庁)・都道府県・市区町村によって大体同じ定義と分類となっているようである。豊島区の登録では美術工芸品・考古資料・歴史資料が多いようである。基本は個人や法人の所有分が多い。
 次に、埋蔵文化財の発掘調査関係の話を聞きました。埋蔵文化財の発掘はほとんど手作業で、非常に手間のかかる作業だそうです。土地の所有者が建築する前に、文化財調査の費用を負担しなければならないそうです。
 まとめると、文化財を維持するために、個人と行政がともに力を出さなければならないという事だと思います。
 いろいろ教えてもらい、ありがとうございました。

 女性Dさん
 「豊島区の文化財を知る」というテーマで豊島区教育委員会庶務課文化財グループのお2人の講師からお話を伺いました。
 お一人目の森田講師からは、文化財の登録・指定の区分、登録の仕組みや区内にある文化財について伺いました。最後に課題として修繕・修理に多額の費用を有することや継承のための文化財所有者の高齢化や後継者の不在、保存と活用の両立の難しさについてのお話がありました。
 お二人目の梶木講師からは、埋蔵文化財を中心とした文化財の保護について伺いました。文化財を保護・保存しながら魅力を発信していくお仕事の中で、発掘調査についてたくさんの写真と共にご説明をいただきました。
 今回いただいた「豊島区文化財マップ」には、多くの文化財が紹介されていて、訪ねたり知っている場所も多くあり、楽しく拝見できるものでした。
 以前、小学校の社会科見学の引率のお手伝いをした際に、小学生が目を輝かせて文化財について質問する姿を目の当たりにしたり、3歳の孫と御神楽を見た際に、思いがけず孫が真剣に見入っていたことがあり、伝承していくことの有用性を痛感しました。 ここ数日は、阪神淡路大震災や南海トラフなど文化財においても心配なニュースを耳にしますが、豊島区だけでなく国の宝となる大切な文化財を知り、守っていけたらと考えます。
 質疑応答もあって楽しい時間でした。
 ありがとうございました。

 女性Eさん
 「豊島区の文化財を考える」セミナーは、森田大介氏の「文化財とは?」という初心者向けの話と、梶木理央氏の「豊島区の文化財保護」現場の話の二本立てで、とても充実した内容で面白く、話が進むにつれ興味がどんどん湧いてきました。
 区内の身近な場所に、有形無形の文化財が413も登録されている事を初めて知りました。また、埋蔵文化財の届け出や調査発掘の実施、文化財が見つかると地代が下がるなど現実の厳しさもなるほどと思いました。 
 私事ですが、国指定重要有形民俗文化財の史跡「豊島長崎の富士塚」について、コミ大(大正大学ゼミ)で2022年にかなり調べました。子どもの頃から近所にある身近な物が、国指定の重要文化財だったことを知り愕然としました。そして、豊島区の地にはどんな昔があったのだろうと夢想が膨らみました。残された文化財から昔を知る事は本当に面白いです。
 「豊島区文化財マップ」という好奇心をかきたてる資料を頂いたので、調べに行こうと思っております。通常業務でお忙しい中、出前講座で詳しく教えて下さりありがとうございました。

男性Fさん
 今回は豊島区出前講座の「豊島区の文化財を知る」をテーマに、大別して、目に見える地上にあるものと目に見えない地下に埋蔵されているものに分けて教えて頂きました。
 「文化財とは」の定義から文化財登録指定の区分や文化財登録の仕組み等、今まで余り考えていなかった基本的なことを教えて頂き、大変勉強になりました。その後、区内にある文化財を紹介して頂き、また文化財を維持していくためには多額の費用が掛かったり、保存と活用には色々な制約があったり、文化財所有者の高齢化や後継者不足等課題も多くある。
 また、地下に埋蔵されている埋蔵文化財に関する業務を具体的な写真資料によって分かりやすく説明頂いた。地中に埋まっているので"発掘"することから始まるが、上に家やビル等の建造物が建っており、その建替え登録のタイミングで発掘を行い、見つかっても記録保存ずるだけで、上物を建てる為に、発見された遺構や建物は建築工事で破壊されてしまう。(その破壊される光景を複雑な心境で見守っているとのこと。致し方ないがさぞ残念に違いないと思える。) 工事によって破壊される前に学術的な成果に評価し、後世に記録を残す作業(書籍になったり、出土品が適切に保管される)を行うこと。
 発掘調査は原因者負担(建築工事は遺跡を破壊すること、破壊者が原因者となり発掘費用を負担することとなるが、個人宅や零細企業の場合には地方公共団体が負担することとなる。豊島区の井崎は「豊島区内の埋蔵文化財分布図」に記載されているが、未だ見つかっていない場所もあるとのこと。
 貴重な埋蔵文化財を後世に伝えるのは大切なことではあるが、色々な制約もあり、中々困難な面もあると思える。
 今回は豊島区教育委員会文化財グループの森田さんと梶木さんに文化財保護の仕組みを教えて頂き、大変勉強になりました。ありがとうございました。多くの文化財が後世に伝えられることを願いたい。