2025年5月18日日曜日

 

「浮世絵」 

絵師、彫師、摺師、版元のチームワーク ~

 

【日時】2025517日(土)1000分~1140
【場所】池ビズ4階・ 地域活動交流センター会議室
【講師紹介】    浅草観光ボランティア  伊佐

 

 


【受講者の感想】
男性Aさん
 台湾出身の竜先生に浮世絵の魅力について講義してもらいました。まず、先生の経歴に驚きました。横国のマル経で修士号を取り、台湾で日本学を教えて、中華料理店を経営して、現在はボランティアガイドというバイタリティ溢れる人生を送られてきたようです。
    浮世絵についても、普通は絵師が注目されますが、先生は絵師と彫り師と摺師と版元というチームワークで浮世絵が出来ていると言うことを強調されていました。版画で雨を表現する際、彫り師が細い線を入れると言うことを提案したそうです。その他、絵師の経歴やら浮世絵の細かい見所など、詳しく教えてくださり、大変勉強になりました。
   ありがとうございました。

 男性Bさん
   今日のお話は、歴史的理解の上になりたった「浮世絵論」だったので、厚みのある話を聞かせてもらいました。例えば、「浮世」は、明日の命も分からない戦国時代の「憂世」から、徳川時代の太平の世になってからの町人文化による「浮世」とのこと。私は、今まで考えてみたこともありませんでした。
  「見返り美人図」や「江戸三美人」、「市村蝦蔵の竹村定之進」など切手になった図柄は知っていたものの、浮世絵が時代の要求とともに、人物画→ 風景画・花鳥画→ 戯画・判じ物などの推移について考えたこともありませんでした。またその中に、越後屋や大丸などが販売促進として浮世絵を活用していた当時の商才に驚きました。
   また今日のお話をキッカケに、同じ刷り物の「かわら版」との関係が、民衆にはどのように売れ入れられていたのか気になりました。日本に来航したペリーは、当時の日本の多色刷り技術は、アメリカと同等のレベルに達していて極めて美麗だったと書き残していたことを知りました。
   今日のお話は、色んな興味を掘り起こしてくれる実り多いお話でした。
   竜さん、有難うございました。

 女性Cさん
   今日は長年の友人でもある竜伊佐さんに講師をお願いして「浮世絵について」を話していただきました。
   お父様は戦前日本が台湾を統治していた時代に日本へ留学されていて、子ども達にも留学するなら日本へと3人のご兄弟全て日本へ留学されたそうです。
   45年以上日本在住、浅草観光ボランティアなどで街歩きガイドをされています。座学もされるとの事でしたので、「浮世絵」についてお話をお願いしました。
   もともと「浮世絵」という言葉は「憂世」から「浮世」になったそうです。「絵師」「彫師」「刷師」の分業を取りまとめた「版元」、「版元」が仕事を請け合い注文を出す事で店の広告や雑誌などに使われるようになりより広く普及していったようです。
   葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の遠近法や動と静などこれからの鑑賞のポイントを教えていただきました。また判じ物のクイズなど楽しく洒落や滑稽さの町民文化を知りました。
   今世界が注目している日本のコンテンツ、漫画やアニメーションそしてゲームなどの発展に繋がっているようにも思えました。
   とても勉強になりました。どうもありがとうございました。

 


男性Dさん
   今回は「浮世絵」と題して、台湾のご出身で日本に48年住んでいる竜伊左(リュウイサ)先生に浮世絵の制作工程から浮世絵の変遷、そして北斎、広重等の日本を代表する浮世絵をご紹介頂き、その作品の解説もとても詳しく、そして楽しく•面白く、軽妙な話術で話して頂き、あっという間の1時間半でした。
   先生の活動はボランティア活動が主で、ボランティアへの動機は、日本語を覚えること、日本のことをもっと知りたいということからボランティア活動を始めたとのこと。今では浅草観光ボランティアの会に入会•登録し、東京都観光ボランティア活動へ登録し、歩く会で案内を行っているとのことでした。
   浮世絵は作品のみに注目が集まりがちだが、浮世絵は絵師、彫師、摺師、版元のチームワークによって、世に広まっている。今、丁度NHK大河ドラマの蔦重で版元等に注目が起きているが、浮世絵は元々上方の文化で、江戸時代に成立した絵画様式の一つで、日本の歴史上初めて町人が文化の担い手となったものであると。
   そして、文章の挿絵から、一枚画、木版画、肉筆画へ、木版画で量産が可能となった。また、墨ずり絵の一色から多色の錦絵へと華やかになっていった。また、流行りも美人画から役者絵へ、人物画から風景画へと広がっていったとのこと。特に先生が好んでいる葛飾北斎と歌川広重を対比して特徴を解説して頂いた。遠近法と動と静を巧みに取り入れた風景画は西洋美術へも影響を与えた素晴らしい技法であったことなど、改めて大変勉強となりました。
  「憂世(辛い世の中)」から「浮世(はかない世の中)」由来。「憂世(憂いさを忘れる)「浮世絵」(手軽な娯楽)」として、浮世絵は過去や未来より現世(今)を描く、広告媒体や旅行雑誌の役割、日本の歴史上はじめて町人が文化の担い手、ジャポニズムとして西洋にも影響。
   最後に判じ絵を紹介して頂き、何を描いているかで盛り上がりました。
   本日は浮世絵の講義を大変楽しく教えて頂きました。資料も豊富で大変楽しく浮世絵を教えて頂きました。又、聴いて見たいと思えるような竜先生のテンポの良い話術にも惹かれました。大変興味深いお話をありがとうございました。

 女性Eさん
   竜伊佐先生
   大河ドラマ、べらぼう を見ていたので、浮世絵の話し、とても分かりやすく、楽しかったです。浮世の由来が、憂世(辛い世の中) から浮世(はかない世の中) と、いうのも初めて知りました。
   何より伊佐先生の人生に対するエネルギッシュな生き方、感動しました。好奇心を、調べたり、学校へ入学したり、アクティブな生き方、素敵です。人生は、発見があると楽しいです。伊佐先生は、すべて納得する迄、知識を自分のモノにしていく。そして、ボランティアという形で還元する。私も見習いたいと、強く思いました。
   講義は、初めから終わり迄、本当に楽しかったです。
   有難う御座いました。

 女性Fさん
   今年話題の浮世絵の世界をリュウイサさんにお話していただきました。
   まず驚いたのはリュウさんの勉強熱心な真摯な姿勢です。分からない事や興味のある事は徹底的に調べてご自分の糧にされている事。台湾からいらして日本人の観光客らにガイドをされているのも驚きでした。浮世絵は何となく観た事がある程度でしたが、こんなにしっかり講義を受けたのは初めてでした。
   版元が絵師、彫師、摺師とのチームワークで1枚の浮世絵をプロデュースする。過去の思い出を描くのではなくこれから人気や話題になるもの、人物(アイドル、役者、人気力士)、場所や風景(ガイドブック)、判じ物(まんが、風刺画)などが浮世絵が発祥だった事。初めての町人文化の代表が浮世絵だった。だからこそ、海外でムーブメントが起きたとか分かりやすく解説してもらいました。
   あと、北斎と広重の違いなどもわかり、これからの浮世絵の見方が変わってきそうです。ありがとうございました。
   第2弾も期待しています。

 女性Gさん
   本日は、講師の竜 伊佐先生より浮世絵についてお話を伺いました。
   先生は、生まれた地よりも日本で生活する方がはるかに長いそうで、日本の大学を卒業して、今は、ボランティアでガイドをされているそうです。このセミナーの依頼をした時に"日本の皆さんが知っている内容よ"とおっしゃったと人づてに聞いたのですが、お話はとてもテンポがよく魅力的なものでした。先生のボランティアをする上での責任感と探究心の高さに敬服しました。
   さて、全て知っているはずの日本人の私ですが、新たに知った内容が多く、楽しさと共に自分の無知を反省する時間にもなりました。
   浮世絵がどのようなものか、そして種類や詳細を伺いましたが、代表的な作品は目にしたことがあっても新たな発見が多く、クイズ形式で出題していただいた問題を解くのも楽しかったです。「寄せ絵(だまし絵)」は以前見たことがありましたが、答えはすっかり忘れていました。個人的には広重の東海道五十三次には故郷が描かれていることもあり、周辺の宿場には興味を示したことがありましたが、知らないことが殆どだと感じています。
   吉原のご案内もされると伺い、是非今度、ご案内いただける機会に恵まれたら幸いだと思いました。
   貴重なお時間をありがとうございました。

女性Hさん
   私たちメンバーの友人である台湾出身の竜伊佐さんに「浮世絵」についてお話していただきました。
   現在東京都観光ボランティアをされている竜さんは、案内をする際の知識として浮世絵を大変勉強されています。浮世絵は大河ドラマ「べらぼう」の影響で現在ブームになっています。
   浮世絵は元々本の挿絵からスタートしました。浮世絵は絵師、彫師、刷り師、版元がチームを組み完成させます。蔦屋重三郎は版元でプロデューサーの役割を担ってました。
   台湾出身の竜さんの浮世絵の知識に日本人の私達はとても驚かされました。そして浮世絵の素晴らしさを改めて実感しました。

 女性Iさん
   東京都観光ボランティアガイドで活躍されている竜伊佐先生の「浮世絵」講義は、江戸時代の文化芸術の素晴らしさを再認識し、浮世絵への興味がどんどん湧いてくる面白さでした。 ちょうどNHK大河ドラマ「べらぼう」を視聴していたので、絵師・彫師・摺師・版元が登場するドラマのワンシーンが目に浮かんできました。「浮世」の語源が、苦しい・辛いを意味する「憂き世」にあるとは驚きでした。浮世絵に検閲があり、幕府への政治批判や風紀の乱れなどが取り締まわれたことは初めて知りました。検閲を受けたことを表す「改印」が摺りこまれたことも知りませんでした。
   台湾御出身の竜先生は日本語も滑らかで、「日本が好き」という思いが全身から伝わってきて素敵でした。私は菱川師宣の「見返り美人図」に魅せられました。お忙しい中、多くの浮世絵資料などをご準備下さりありがとうございました。是非またお話を伺いたいです。

女性
J
さん
   伊佐さん、本日は日本文化の一つであり特に最近ブームになっている「浮世絵」ついて色々な角度からお話頂きましてありがとうございました。
    江戸以前では京都や大阪の特別な者だけの浮世絵が、江戸時代に入り町人が文化の担い手となった事で 大きな発展に繋がっていった事を知りました。
    伊佐さんは日本に留学生としていらして48年にもなるそうです。日本文化に興味を持たれ、浅草や東京都の観光ボランティアや東京シティーガイトにも所属され都内の観光ボランティアとしても15年近くも活動されているという事で、今回の「浮世絵」についてもそれは素晴らしい実践のあるお話でした。
   新ためて日本が島国であった事もあり 日本の文化がこの様に残されており、そのすばらしさを外国の方に教えて頂きました事は感激と感謝で一杯です。
   この講座の準備に二晩も眠れなかったとお聞きしました。約1時間40分もの間、流暢な日本語でわかりやすい資料も御準備頂いて本当にありがとうございました。
   最後に浮世絵の完成にはチームワークが必要であることをお聞きしました。 「ああそうなんだ倶楽部」も、特に男性陣のチームワークで見事に運営されており、毎回友人と感激しております。浮世絵にするとどんな絵になるかなと浮世絵に出来ないかなと思ってしまいました。
   今回も楽しい講座をありがとうございました。

女性Kさん

  今日は竜伊佐先生の浮世絵のお話。
   竜先生は現在吉原のガイドをボランティアでなさっているとか、浮世絵や吉原のことを台湾人の先生に日本人の参加者が教えて頂くという、グローバル社会!
   浮世絵は蔦重で人気になり、先生はこの講座はこれらの本が元ネタですと正直なお話でしたが、とても分かりやすく、浮世絵の制作過程を版画にしたものなどがおもしろかったです。
   でも、竜先生の生き方がとても素敵でした。ぜひ次はああそうなんだ倶楽部の街歩きで吉原のガイドをしていただきたいです。ありがとうございました。
   皆さん、6月15日まで、東京国立博物館で「蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児」をやってます、本物200点以上観られるので、ぜひどうぞ!





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