2023年12月18日月曜日

 俳句の鑑賞法アップ

 

 

【日時】202312116日(土)1010分~1140
【場所】池ビズ4階・ 地域活動交流センター会議室
【講師紹介】   俳句誌「陸」編集長 大石 雄鬼

 

 


【受講者の感想】
男性Aさん
 この俳句の会が始まる頃には、「俳句はかく解し かく味わう」という高浜虚子の本を読みだしていたのに完読せぬまま今日に至ってしまいました。今日の先生のお話を聞いて良い作品に多数触れて俳句を体得すれば、俳句作りに対する体幹ができるとのことでした。また作句より選句に、その人の能力が現れるとのお話は意外でした。
 その他、テクニカルのお話もあり、区のリズム、季語との距離感、文字数より発音数を重視したらよい、考え抜いた後でふと浮かぶ句が良い、引っ掛かりのある単語により印象深くなるなどでした。また機関誌「陸」の創始者は田川飛旅子先生で、それを引き継いだのが中村和弘先生とのことでした。https://rikuhaik.hiho.jp/ 

男性Bさん 
   大石先生に俳句鑑賞法アップということで、有名作家の俳句を例に丁寧に解説してもらいました。
   基本は観察したことを切り取って伝えるのが第1の世界。第2の世界は表の世界に関わらずに伝わるもので、答えがあるのはよい俳句ではないそうです。この辺は難しいところで、何を伝えたいのか分からないことと紙一重ではないかと思います。
   また、私の素人質問で、リズムとか韻律はどうなのかという問に、俳句は目で読むもので音はあまり重要視しないということです。漢字を使うかひらがなか旧仮名遣いなど、目で読むことを重視しているらしいです。
   知らないことばかりで、いろいろ教えていただき、ありがとうございました。 

女性Cさん
  今回はいつも俳句を選評いただいている大石先生の講座とあって、とても楽しみにしておりました。俳句を鑑賞するにあたって、俳句には二つの側面があり、1)第一の世界(見える世界)2)第二の世界(見えない世界、カオス)があり、この第一の世界と第ニの世界の繋がりがつきすぎていても離れすぎていても良くなく、また奥をあまり探りすぎて解釈を深読みしすぎるのも良くないと言うお話にはとても共感しました。
   俳句は作った瞬間から作者の手を離れて読者に委ねる、自分の心に素直に作る、まずはそのまま読むことが大事など俳句を作る上でのお話も色々お聞きでき、勉強になりました。
  俳句は鑑賞するだけよりも自分で作ってみるとより鑑賞が楽しめるように思います。
  句会にも大石先生がその場で、私達の句について選評くださり、前半の講義の後でもあったので選評も理解がより深まりました。
  大石先生、俳句の世界を教えてくださってありがとうございます。これからもどうぞよろしくご指導をお願いします。
 

女性Dさん
 今回のセミナー講師は毎月私達の俳句を総評してくださっている俳句誌「陸」の編集長大石雄鬼氏。 俳句の鑑賞法アップと題してお話していただきました。
    私はコロナ禍に入った直後から俳句を始めました。毎月3句投句するのですが、やればやるほど奥が深い。俳句は第一の世界(目に見える世界)を言葉にし、第二の世界(言葉にはできない目に見えない世界)を表現します。が、そんなに上手くいきません。
   俳句を上達させる方法のひとつに、良い俳句にひたすら接するという方法があるそうです。偉人の俳句は私にとってわかりにくいものもばかりですが、とりあえず良い俳句にたくさん触れてみようと思います。 



女性Eさん
   私が大石雄鬼先生から俳句の講義を受けるのは、4回目となりました。毎月の選句・選評でも、いつも丁寧にご指導下さり心から感謝しております。
 ちょっと愕然としたのは、以前先生に教えていただいた事がスポッと抜けていて、今月の投句俳句も進歩・上達していない現実でした。反省あるのみです。
 今回の講義で学んだことは、「優れた俳句をたくさん鑑賞することが俳句上達への近道」と「自分の心に正直な俳句を作る」です。五七五を考えて作っているだけでしたので、俳句鑑賞にそれほどの意味があるとは思っていませんでした。俳句の二つの側面「見えない世界」を感じつつ「見える世界」を堪能しながら鑑賞に取り組んでいこうと思いました。
   今後ともご指導をよろしくお願いいたします。 

男性Fさん
    今回は、私たちの俳句サークル「ひよこ句会」をご指導頂いている俳句月刊誌「陸」の編集長大石雄鬼先生をお招きし、「俳句の鑑賞法アップ」と題して俳句のもつ二つの側面(第一の見える世界、第2の見えない世界、カオス)を主題に、わかりにくいケースの有名な句の紹介、そして俳句をどう読むか、俳句をどう鑑賞するか、そして俳句を詠むのに感性は必要かを、それぞれ俳句会では有名な句を例に一つ一つ丁寧に解説頂きました。
    思い返すと大石先生にはひよこ句会が発足する契機となった2020215日の「初めての俳句/句会」の講義で俳句に目覚めさせて頂いてから、2021417日「ワンランク上を目指した俳句づくり」、そして1218日には「ひよこ句会投 句の全作の評価と年間大賞の発表」をして頂きました。そして昨年2022820日「現代俳句の鑑賞法」と題して講義を頂き、今回の「俳句の鑑賞法アップ」で5回目となる俳句の講義となりました。
   この間、2020321日に第1回ひよこ句会を開催し、今回の講義終了後に開催したひよこ句会は実に42回を数え、第42回ひよこ句会となりました。メンバーも徐々に増え、今では登録メンバーは20名もの会へと拡大しました。発足以来310ヶ月途切れることなく継続出来ているのは節目節目で大石先生に講義をして頂き、毎月のひよこ句会の作品を丁寧に選評して頂いていることが、励みになり、次も頑張ろうのモチベーションになっております。中々上達しないひよこ達を引き続き宜しくお願い致します。今回も大変勉強になりました。有難う御座いました。