2023年5月21日日曜日

 

豊島大博覧会見学会

 

 

【日時】2023520日(土)1000分~1130
【場所】 池ビズ7 郷土資料館
【講師紹介】  郷土資料館 秋山 伸一




【受講者の感想】
男性Aさん
  池ビズの7階にある郷土資料館にて、今月まで延長展示している「区制90年記念展」をみながら、詳しく説明してもらいました。ありがとうございました。
  地域の歴史について、断片的な知識やおぼろげな記憶しかなかったのですが、明治期から現代さらに次の世代までのお話を聞くことが出来ました。池袋東口の丸物やトロリーバスの記憶がよみがえりました。
 
来月には特別展示から常設に戻るそうなので、機会を見つけて寄ってみようと思いました。

女性
Bさん
   今日は「豊島大博覧会」を秋山さんの解説と共に見学しました。
   区政90周年特別展のため、豊島区の成り立ちから説明していただきました。昭和7年10月1日に豊島区は誕生しました。当時は小さな牧場も区内に数箇所あったそうです。その頃アトリエ付きの住宅に若き芸術家達が住み、池袋モンパルナスと呼ばれるようになりました。ジオラマで当時の住宅が再現されていて、若い芸術家達がここで論争したり互いに助け合ったりしていたのかと想像しました。
       戦後、トキワ荘も漫画家達のアパートであったので豊島区には芸術家が集まる風土があるのでしょうか。江戸川乱歩氏の直筆原稿も見ることができ、江戸川乱歩ファンの私はとても嬉しく思いました。
       区民から寄贈された第二次世界大戦中の各種切符、生活用具等今では貴重な数々が展示されておりじっくり見ることができました。戦後の闇市や旧豊島区役所、西口東口の様子がジオラマで再現されていて当時の様子を窺い知ることができました。
自分が住んでいる区のことであるので、歴史やこれからの事など秋山さんのお話がとても興味深く、またああそうなんだ倶楽部のメンバーと一緒に解説を聞きとても良い時間が過ごせたと思いました。 このような見学会も時には良いですね。
       秋山さん、長時間ご解説いただきありがとうございました。



男性Cさん
  今回は現在郷土資料館で開催中の「区制90周年特別展「豊島大博覧会~過去から学び、今日を生き、未来に希望~」を郷土資料館の秋山伸一氏に展示会場で解説頂きました。
 
私と豊島区との縁は、かつてサンシャイン60ビルに本社を構えていた企業に昭和56年から勤務し、更に平成6年に現在の居住地である豊島区に転居したので、豊島区民としてはまだ30年弱です。従って、昔の豊島区の様子は、知らない世界を初めて目にするのと同じで大変興味深く見させていただきました。
 
区制90年は1932年にそれまで都内15区が20区へ広がった時に東京市豊島区が生まれでから90周年とのこと。豊島区含む拡大された地域は自然豊かで開発は進んでなく大正12年の関東大震災で大きな被害を受けた下町の被災者が移って来て周辺人口が増えてきたとのこと。
 
又、鉄道路線も明治36年当時は目白、田端に駅はあったが、池袋に駅は無かった。路線拡張で田端から目白を結ぶ計画もその延長線上に現在のサンシャイン60ビル、かつての巣鴨プリズンがあったことで迂回させ、その結果、巣鴨大塚池袋に駅が出来たとのこと。何が幸いするかわからないものだと思いました。
 
戦後の闇市のジオラマは当時の様子が偲ばれる。そして今後の開発計画の模型は対象的に将来の明るい未来を感じさせる。昭和初期から僅か90年の間に戦災や戦後の復興を経て現在に至る姿への変遷を知り、有意義であった。次の90年にはどのような変遷を辿るのだろうか。
 
楽しく学ぶことが出来ました。秋山伸一さん、楽しい解説有難うございました。

女性Dさん
   豊島大博覧会、ずっと行きたいと思っていましたが、今日の見学会を待っていました。資料館の秋山伸一氏の詳しい解説付きで待っていた甲斐がありました。
 
私は生まれも育ちも池袋、でも豊島区に牧場があった、空襲は413日だった等初めて知ることも多く、特に戦後の池袋東口、西口のジオラマは吃驚しました。豊島区は戦後大きく変わりましたが、将来のジオラマや上映しているビデオでこれから大変貌を遂げていく池袋を観て感激、でもきっと完成する頃には生きてない!サンシャインシティは戦後巣鴨プリズンと呼ばれA級戦犯の処刑が行われた地であること、独居老人世帯が一番多い区であること、池袋チャイナタウンと呼ばれる一大経済圏があること等、少し隠しておきたいことも正しく伝えて(暴力団関係者が多いことは隠しておきたい())、良い豊島区になって行くことを願います。
 
帰りに秋山さんの母校立教大学の素敵な学食でランチをし、外国人も多く若い方で賑やかな池袋を歩いて帰りました。資料館が常設展になってから又行きたいと思います。秋山さんありがとうございました。



女性Eさん
   5
20()10時より、私達「ああそうなんだ倶楽部」活動拠点である池ビズの7階にある豊島区立郷土資料館をメンバーで見学しました。
 
豊島区が誕生して今年で90年目。これを記念して「豊島大博覧会」が開催されています。郷土資料館の秋山伸一さんの説明を受けながら見学しました。
 
明治時代、豊島区は農村地帯で牧場もありました。巣鴨プリズンがあった為、当初は予定してなかった池袋駅ができました。そのおかげで池袋駅周辺に学校、工場、借家ができました。アトリエ付きの借家の模型は住まいよりアトリエの方が広く、北側に天窓がありおしゃれだなと感じました。戦後の池袋のジオラマの後に未来の池袋の街構想を観ることができ、これからの池袋(特に西口)が楽しみだと思いました。

男性Fさん
  以前、「豊島大博覧会」の展示物を見ていたのですが、今回説明を聞いて納得した点、新たな発見がありました。疑問点は池袋西口のジオラマです。東武デパートの間際までバラックが並んでいて、随分窮屈な立地だと思っていました。バラックは住宅ではなく闇市・ブラックマーケットだったそうです。
 
また私が幼少の頃、西武デパートの前を走るトロリーバスやルノーの小さなタクシーが印象に残っていました。そのトローリーバスは、路面電車と同じようにいろんなところを走っていると思っていましたが、実際は4路線しかなく、利用されていた期間も1952(昭和27)年5月から、美濃部達吉都知事が就任した翌年に、都電とともにトロリーバスを廃止と短期間でした。
  そしてもう1件は、鬼子母神西側などに牧場があることは知っていましたが、34頭の飼育でも牧場と言っていたことに驚きました。
  収穫の多い秋山さんの説明に感謝です。


2023年5月1日月曜日

 身近な自然の楽しみ方 

 

【日時】2023429日(土)1000分~1130
【場所】石神井公園
【講師紹介】  森林インストラクター 村上 智裕 



【受講者の感想】
男性Aさん
   村上さんの植物、野鳥の同定力に舌を巻きました。一朝一夕では身につかないキャリアに溢れており、調べるための基礎がないと出来ない案内でした。10年以上前から、里山の自然観察会で鍛えられたとのこと。今日、知った生物の中でキビタキという野鳥の美しさに驚きました。鳴き声のきれいな鳥としても有名だったようです。
https://www.youtube.com/watch?v=oRiIBYWOlSo
その他、シジュウカラの鳴き声も確認できました。
https://www.youtube.com/watch?v=n54w6CzWCdo
その他、沢山の雑草の写真も撮れ、収穫の多い自然観察会でした。

女性Bさん
   本日は森林インストラクターの村上智裕氏のガイドのもと、石神井公園の散策をしました。知的障害の25歳になる娘も参加させて頂きました。集合場所では、強風のため、配られた資料を何度も飛ばされましたが、公園内に入ると風がやわらぎ新緑薫る五月晴れのもと、公園の木々のなか、とても気持ちがよかったです。
 石神井公園は石神井池と三宝寺池の2つの池を中心にした生態系で、今回は主に植物に関しての説明をして頂きました。一番印象に残ったことは、植物の生存戦略です。ツツジの花の斑点は、紫外線があたると昆虫にとって見やすくなり、斑点に引き付けられ確実に受粉が行われます。
 カエデの種は羽がついていて くるくる回りながらより遠くへ飛んでいく仕組みです。自分の木の近い所だと影で日当たりが悪く成長を妨げるので、より遠くへ飛ぼうとします。
 ウツギの花は白とピンクの二色の花をつけますが、白い花には花粉(密)が多く、ピンクになると少なくなったと色で昆虫にサインを送っています。松ぼっくりは、晴天時に松傘が開いて種を飛ばし、雨天の時は閉じます。
 植物の生命力にも驚かされました。沼杉の気根です。水辺を好む木ですが、根が水中では呼吸が出来ないので地上に瘤の様にあちこち出ていました。もう一つは、コンクリートの柵があるにも関わらず飲み込む様に縦にも横にも形を変えて大きく成長していました。
 植物と人との生活の関わり方についても説明がありました。大島紬や黄八丈等の草木染め、実の毒を使った漁、養蚕と近代化、お正月に飾るゆずり葉、米びつに使われるサワラの木等です。
  何度も訪れた公園でしたが、丁寧に分かりやすくお話を頂いて、とても楽しく学ぶことが出来ました。倶楽部の活動の一つである、ひよこ句会で以前に読まれた句で取り上げられていた松の花やスギナとツクシなどにも触れることが出来て良かったです。三宝寺池の方ではカキツバタの群生が見事で、石神井池の植物群と様相が異なっておりました。今回 植物の生態や生存競争などを学び 今までより深く自然と接する事が出来ました。有難うございました。

男性Cさん
   今回は野外講義で、練馬区の石神井公園を舞台に森林インストラクターの村上智裕氏を講師に『石神井公園自然観察会~「身近な自然の楽しみ方」を学ぶ』を行いました。最初にレジメに基づき「身近な自然の楽しみ方」を教えて頂きました。
 
先ずは、視覚だけでなく五感を研ぎ澄ませて自然を感じる、生態系の特徴や地形を楽しむ、そして季節を楽しむ。それらを通して人の文化や自然との関係を知ること。更に興味深い話として、動くことの出来ない植物が子孫を残すためにいろいろな生存戦略を駆使しているとのお話し。これらの事前の知識をインプットした上で公園内の自然観察に進みました。なんか小学生の頃の野外授業のようにワクワクした気持ちになり ました。
 
木や花の名前や特徴の説明や生き残りのために受粉を手伝う昆虫を呼び込むための蜜を出したり、花の形や色を変えたりしていることや日当たりを良くするように、実を遠くへ飛ばすために羽を付けたり、鳥に食べてもらうために赤い色でアピールすること等、実際にその姿を目の当たりにして説明して頂き目から鱗が落ちました。 (ほとんどの木や花の名前を知らないことに改めて気付きました。) 水辺に立つ木の根が伸びて地上に出てる根も生きるための戦略であるとのこと。自然の力に感動です。

  かつては人が住む近くに里山があり、自然と共生し、落ち葉を肥料に、木を伐採して薪や炭にして燃料にし、山菜やキノコは食料として、また植物を麻の原料として着物を作り、木の樹脂による草木染で着物を染めていた等、人の文化や生活に密接に関係していた。最近は、里山を保護したり、復活させるボランティア活動も盛んに行われるようになったと何かの記事で読んだ事を思い出しました。 短い時間ではありましたが、身近な自然を楽しむ一助となり、大変勉強になりました。有難うございました。



女性Dさん
   お天気にも恵まれ、自然の中での散策は大変気持ち良かったです。
森林インストラクターの村上講師のお陰で、普段なら何気なく通り過ぎてしまうのですが、発見が沢山ありました。
1樹木は環境に応じて根を張り、生存を維持している。
2木は、動くことが出来ないので、モミジ等、羽をつけて子孫を残す。
3花は、昆虫が受粉できるように蜜を出したり、花の形、色を変えてアピールする。
4知りたかった鳥や、草木の名前を知ることが出来ました。

  解散後、旧内田家住宅、野草観察園にも行って見ました。有意義な講義ありがとうございました。

女性Eさん
 
春の爽やかな日差しの中で、きらめいているのは若葉!
2週間延びての石神井公園の自然観察会、お天気を気にされていたことでしょう、おかげでとても素敵な一日でした。
 
石神井公園は何回か行っても、いつもは漫然と森林浴と思って歩いていましたが、森林インストラクターの村上さんは、植物(生態だけでなく利用方法等)・鳥・虫・地形など多岐に渡り分かり易くご説明いただき、時間が足りないと思うほど興味深く面白かったです。
 
個人的にはいつもは立っているだけのアオサギですが、魚を捕食しているところを観られて嬉しかったです。
 
帰りに隣接する旧内田家住宅、野草観察園に寄り旅行でも行った気分になりました。
 
村上先生、開催して下さった皆様、ありがとうございました。