2021年9月19日日曜日

 

曼荼羅世界の実現に向けて



【日時】2021918日(土)1000分~1200
【場所】池ビズ4階 地域活動交流センター会議室+Zoom
【講師紹介】 大正大学名誉教授・観蔵院住職 小峰 彌彦 氏

 


【受講者の感想】
田中秀子さん

  「曼荼羅の世界」、大変興味深く勉強になりました。私は五木寛之の「他力」を読んでから仏教に興味を持ちました。そして、「ああそうなんだ俱楽部」主催の大正大学の仏教講座に参加するようになりました。今はコロナで休講になっていますが。

   現在は月1回禅宗のお寺で座禅に参加しています。初めは、真言宗のお寺で座禅に参加していました。そのお寺の境内に曼荼羅が掛けられておりました。何か魂が吸い込まれるような感覚でした。

 何年か前、高野山金剛峯寺の曼荼羅が、東京の美術館で展示された事がありました。本物のせいか、古くて、真っ黒で、形もよくわかりませんでした。一方、曼荼羅美術館では、再現されたものなので、実に鮮やかで美しかったです。
  今回、曼陀羅の一つ一つに意味があることを知りました。感覚でなく、知らない事を知った喜びを感じております。仏教は、本当に奥が深いです。仏教の基本である、「空」、とらわれない、こだわらない、かたよらないを実践して精進したいと思います。

男性Bさん
   私は大正大学 仏の教えを学ぶ講座のお手伝いを数年した経験もあるので・・・と思って講座に臨みましたが密教については知識不足を感じました。帰宅してから司馬遼太郎の<空海の風景>ほかを探しましたが見つからず・・・・・先生のご説明によって全体を構成している各種類の図に意味がありそれが相互に関連して全体に視覚化されて密教の教え=曼荼羅となるのではまではなんとかですが・・・もう少しではなくもっと沢山の勉強が必要と思いを深くしました。
  そこで来月有志で曼荼羅美術館に伺うことにしました。

  小峰長老様 雨の中ご講義ありがとうございました。

 男性Cさん
  密教はキリスト教などの一神教とは異なり総合的な宗教なので、日本古来の神道と明治以前は融合していて、神社で般若心境を唱えるところもあるそうです。
 本日の講義は構造の複雑な理の曼荼羅(胎蔵曼荼羅)を重点的に話され、智の曼荼羅(金剛曼荼羅)もご説明頂きました。
 そして今日の私たちにとって大切な心と行動は、胎蔵曼荼羅と金剛曼荼羅で説く自己研鑽と他への思いだそうです。
 私は弘法大使が説かれた真言密教に、チャクラの開発もあったのではないかと考えていましたが、チベット密教のような考え方はないとのことでした。

 女性Dさん
  曼荼羅や密教について勉強不足で何の知識も持たずに講義を受けましたので、専門的で高度なお話に圧倒されてしまいました。
  曼荼羅が、文字を使わずに色と形で仏教の世界(真言宗の教え)を表現したものである事を初めて知りました。カラーで大きく映し出された曼荼羅はとても美しく、私には芸術作品アートのように思われました。是非、実物の曼荼羅を拝観したいと思いました。
 小峰先生が、日本の精神文化の基盤であると話された「曼荼羅的思考」は、日本人の物の考え方、死生観、自然観などにどのように働き続けているのか、もう少し知りたいと興味を抱きました。大変貴重なお話をありがとうございました。


女性Eさん
    「曼荼羅世界の実現に向けて」講師は大正大学元学長.観蔵院住職小峰彌彦先生、
凄い先生の講座、ありがたいことと参加いたしました。
  とはいえ曼荼羅?なんのこっちゃ?お寺にあるタペストリー?という情けない状態。「曼荼羅の思想は密教の心、今世界に最も求められる理念」 密教って何?弘法大師が唐から密教と曼荼羅を持ち帰った、で真言宗に。

   あぁ、そこか!

  基本の曼荼羅とそこに描かれているものを解説いただき、そうなんだ!
菩薩は教えを実践しいつか如来になる仏様、いつでしょ(ネットで調べたら567000万年後、地球あるのかなぁ) 金剛とはダイヤモンドのこと、お釈迦様の金剛座ってダイヤモンド、見る目が変わってしまった。
  お話しを聞いて曼荼羅を見てみたくなりました。103日曼荼羅美術館にああそうなんだ倶楽部で連れて行って下さるそうです。空海の本も読んでみます。曼荼羅の世界の扉を開いてくださった小峰先生に感謝、ありがとうございました。


男性Fさん
   今回は大正大学名誉教授・観蔵院住職の小峰先生に「曼荼羅世界の実現に向けて」と題した曼荼羅の基礎的な知識をご教授頂きました。
  曼荼羅は言葉ではなく色と形で仏の世界を写しており基礎的な知識がないと理解出来ないものであるとのこと。よって素人の私たちにマクロ的に基礎的な内容を説明して頂けました。(基礎的な知識とはいえ正直言葉など難しい。)
    現図曼荼羅は弘法大師が唐から持ち帰った5メートル四方の大きなものであったが、唐の会昌の廃仏毀釈によって曼荼羅は廃棄され、唯一弘法大師が持ち帰ったもののみであり、正しく奇蹟であったとのこと。
   今まで曼荼羅はただ綺麗な仏画として漠然として眺めていただけだったが、今回小峰先生のお話を聞くことが出来て、真言宗の密教としての考え方や理念、教えを表現した曼荼羅の奥深さを知り、興味を持ちました。正直、仏教用語は難解で理解し難いが、次に曼荼羅を見る時は違った見方が出来るのではと感じました。

『曼荼羅の世界は、これまであまり注目されていなかったが、曼荼羅の思想は日本の精神文化の基盤であり、それは個性を尊重し調和を願う密教の心であり、今世界に最も求められる理念である。』との曼荼羅の世界、正しくそう思う。このような理念は他の宗教には無いのだろうか。
   今進行中の戦争は民族戦争・宗教戦争であり、その教えが、全ての自己主張を認め合う、全ての人に慈悲の心を持つ仏教の思想を持つならば平和な共存共栄の世界が実現するのにと思わざるを得ません。やはり他国に支配されたことの無い島国日本ゆえの理念の実現なのだろうか。

   大変勉強になりました。小峰先生有難うございました。

男性Gさん
  小峰先生の曼荼羅世界の講義、大変勉強になりました。曼荼羅美術館には2回ほど行かせてもらいましたが、曼荼羅を仏教美術として観賞させてもらいました。今回、講義を聞いて何となく少し分かったような気がしました。

  特に、曼荼羅では如来と菩薩がペアになっており、教えと実践になっているという事を知りました。また、真言宗以外に天台宗にも曼荼羅があるという知識も教えてもらいました。
また、このパワポは10年前に作られたそうですが、見せ方など非常にこだわった作りでした。いい講義を聞けて、よかったです。

女性Hさん
  曼荼羅は言葉のない時代に神仏の教えを伝えるために描かれたもので、最初弘法大師が唐から持ち帰りました。煌びやかな曼荼羅の中には人として生きていく為の教えがたくさん描かれています。
  仏教には色んな宗派がありますが、曼荼羅の中ではどんな宗派でも、神も仏も個性を尊重し調和が願われています。世の中は因と縁で成り立ってます。とても大変な世の中、大いなる慈悲の心と知恵を感じながら自分らしく過ごしていきたいです。
   観蔵院内にある曼荼羅美術館では沢山の曼荼羅が観れるそうです。