2021年12月20日月曜日

 

12月全作品評と年間優秀作品



【日時】20211218日(土)1400分~1630
【場所】池ビズ4階 地域活動交流センター会議室+Zoom
【講師紹介】 月間俳句雑誌「陸」編集長 大石 雄鬼氏

 

                  「初雪」

 【受講者の感想】

男性Aさん
 今回は大石先生に
12月全作品の改善ポイントと年間優秀作品を発表してもらいました。まず兼題である「初雪」は、初雪そのものを読む場合と対比させる場合があり、前者では「忽ち」「日のゆきわたる」「うしろより」という捕らえ方がポイントとなり、後者は、初雪と対比させた単語「命」「仏」「昼の酒」が見せ所になったりする。

 作句のポイントは、独自の組み合わせや発見を詠むのが良い。また瞬間をとらえた句は読み手に広がりを感じさせるので良い作品となる。俳句っぽく作ることに満足せず、見たままではあっても新しいものが表現されていると良い句になるとのことでした。

 私は感動しそうな場面を探して作句しますが、思い出して作るため説明的になっているような気がします。感動体験をベースにしないと瞬間を切り取りにくいですね。


 
女性Bさん
 大石雄鬼先生から前回は「俳句は多作多捨」を学ばせていただきました。今回は、「大げさな言葉は控える」「詰め込み過ぎない」「関係のないものはそぎ落とす」「季語の説明はしない」など、私的には「ひき算の俳句」を学びました。

 ひよこ句会の一人一人の俳句に丁寧にご指導いただき、本当に勉強になりました。私の拙い俳句にも、「私ならこのような俳句にする」と作例を提示して下さり、先生のお考えが具体的に理解できました。ありがとうございました。

 俳句作りを楽しみながら、「俳句は説明ではない」を胸に精進してまいりますので今後ともご指導よろしくお願いいたします。
 

男性
Cさん

 大石先生に俳句の指導を受けました。
 以前、指導を受けたときからは、あまり進歩が無いとのこと。同じメンバーで投票の受けを狙うのが原因とのことでした。
 また、一句の中に2つの事項を入れる(二物衝撃というらしい)のが、いいらしい。句を読んで2つの情景が思いうかぶのがよいらしいです。説明や当然の句はつまらないということなので、心がけようと思いました。



女性Dさん
 大石先生から直接お話を伺う事ができるこの会の開催を心待ちにしていました。
 写真のように一瞬を切り取る、季語についての句、季語と関係のない事柄の
2つを取り合わせる句などとても勉強になりました。
 また、先生が一句一句を丁寧に解説してくださったので、とてもわかりやすく次回に生かすことができればと思いました。
 ひよこ句会に参加させていただき、普段の生活や景色も言葉として表現できないかと考えるようになって見ている世界が変わったように思います。
 大石先生、これからもご指導よろしくお願い致します。

男性
Eさん
 大石先生が1句1句について良い点、悪い点を指摘頂いたのは具体的で勉強になりました。特に、説明的な表現は避けて、思った元の部分を残す、感じた事を適格に表現する、言いたい所だけ残す、説明的な表現や理屈っぽくしない、言葉そのもので詠む、動詞を連続させない、一瞬を捉える、等を意識して心がけたいと思いました。
 とても良い勉強になりました。有難うございました。

男性Fさん

 昨年の215日に「初めての俳句づくり・句会とは」と題した大石先生のセミナーを受講し、俳句づくりや句会の楽しさを知って、やってみようと倶楽部内に「ひよこ句会」が立ち上がりました。文字通り俳句初心者がよちよちと歩き出しました。
 その後、今年の
417日に「ワンランク上をめざした俳句づくり」と題した大石先生の2回目の講義を聞き、更なる上達に向け、モチベーションをアップさせました。
 今回は3回目の大石先生の講義となりました。この間、月1回のひよこ句会に投稿された句の選句と批評をして頂き、その結果に一喜一憂してました。今回は投句された全ての句、一句一句に良い点・悪い点の指摘やアドバイスを頂け、大変勉強になりました。
 全体感としては、同じひよこレベルの中での句会が進歩を阻害しているようだ。先生に教えて頂いたポイントを意識して、自己研鑽し、他に惑わされることなく自身の感性を
信じて、結果として評価されれば良いと思います。

 大石先生、有難うございました。

男性
Gさん
 今回は当倶楽部の句会が始まってから一応の〆ともいうべき合評句会でしたが、先生から俳句を取り巻く情報をご紹介いただいたのが良かったです。

 俳句に取り組む姿勢、評価の違いが各種雑誌、新聞、
TV番組などの出演者がどの組織に属しているかにより(俳人協会・現代俳句協会・日本伝統俳句協会・国際俳句交流協会・また無所属など)様々な評価があり得ること、また他人の評価におもねず自身の独自性にこだわって作るのもありだし、倶楽部としても皆が今後基本をもっと学び様々なアプローチを試してみる、特に二句一章を作る・詩的モンタージュなど切磋琢磨して・・・とのアドバイスは貴重なものでした。

 今後もよろしくご指導のほどよろしくお願いします。また皆での吟行も楽しみにしております。


              会議室より滝沢氏撮影の富士山