2021年11月21日日曜日

 

環境リテラシーと日本語教育



【日時】20211120日(土)1000分~1140
【場所】池ビズ4階 地域活動交流センター会議室+Zoom
【講師紹介】 お茶の水女子大学 名誉教授 冨永 靖徳氏

 



【受講者の感想】
女性Aさん
  自然へ感謝と畏怖の気持ちを持つというお話に共感しました。特に地熱発電の可能性についてもっと知りたいと思いました。先生にご紹介された「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」
(金谷武洋)の本を読みます。環境リテラシーと日本語教育、どちらももっとお話を伺いたい、密度の濃い1時間半でした。どうもありがとうございました。

女性Bさん
   環境リテラシーでは、感謝天恵、自然の共生空間で折り合いをつける事、うまくお付き合いする事を学びました。

   日本語教育では、私自身、
20年近く地域の日本語教室で、外国人に日本語を教えるボランティアをしている為、大変興味深く勉強になりました。

  ある時、職を探しているドイツ人に履歴書の書き方、面接の受け答えを教えていると、「僕は敬語なんか必要ないと思う」と、言われて敬語の大切さを詳しく説明したことがあります。

  今日の講義で、西欧人が、上から目線、日本人が、地上目線、本当にそうだなと、思いました。

   又、小学校低学年から英語を教えるということも、違和感を感じていました。
日本語もあまり理解していない低学年の子供に、先ず日本語をしっかり学ばせる事だと、常日頃私も思っておりました。
  改めて、日本語の大切さを実感しました。

 今日の講義で、学んだ事を、これからも、外国人の日本語指導に生かしたいと思います。

  富永先生ありがとうございました。


女性Cさん 
 先生のおっしゃる自然とうまく付き合って行く方法、人類も自然環境の
1環として循環させて行く。原発ではなく地熱発電への転換や二酸化炭素を減らすために人口を減らす事。その理由が今までの概念の天変地異や災害、戦争や病気の蔓延で減らすのではなく、女性の社会進出を後押しして結婚だけがすべてではない事で人口を減らすなど今までにない切り口で目が覚めました。

 日本語に主語はいらないというお話も心に響きました。主語がないと共通の視点に立てるが、主語があると俯瞰した見方、神の視点には立てるが共存という立場ではないというのに初めて気付かされました。
 自然は守るものと思っていましたが地球の一部として共存し、循環の一部(地球の仲間)として生活して行ければ良いと思いました。
 新しい見方を教えて頂きありがとうございました。

男性Dさん 
    冨永先生の講演、楽しく聞かせてもらいました。

   特に、日本語には主語がなくても成り立つという話は非常に興味深いです。文法というと明治に西欧から入ってきた考え方で、それを無理クリ日本語にあてはめると、主語がないという事になります。

   環境に対する考え方も、先生が言われるように、西欧は人間中心の上から目線です。もう少し、別の見方もあるという姿勢で、ものごとを捉える必要がありますね。


男性Eさん
  今日のお話を聞いて一番印象に残ったのは、日本で地熱発電を行えば原発はいらなくなる、日本語教育を世界に広げれば争いが減り安全保障につながる、水は使っても減らないので資源ではなく環境とすべきだとのことでした。

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番目の地熱発電ですが、私はこれまで日本で地熱発電を作れないは、①適地が国立公園内にあり、②温泉業者が温泉枯渇の恐れがあり反対しているとの話を鵜呑みにしていました。しかし先生の話では、景観を重視する日本の国立公園法が世界の法律から乖離しており、アイスランドでは地熱発電が2割普及しても何ら景観に影響は出ていない。また別府でも地熱発電がおこなわれているが、温泉は枯渇していないとのことでした。

   2番目の日本語教育について、これまで私は主語が無くても意味が通じる日本語は自他を区別しない日本文化の特性なので、これを世界に広げるのは難しいと思っていました。しかし、先生はそう言った特性があるから同じ目線に立て争いが減るとのことでした。「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」という本があるそうです。

 
3番目の水資源でなく環境だとするご意見は、言葉の定義による違いだと思います。私は、人間が活用できるものが資源であり、環境は活用するしないは別で置かれている条件を指すと思っています。

 その他、自然界で保たれている
5つの疑問や、コンクリートやプラスチック、原発、許容を超えた人口増加は生態系の循環を破壊するなど興味の尽きないお話をして頂きました。有難うございました。


男性
Fさん 
  お茶の水女子大学名誉教授の冨永靖徳先生に「環境リテラシーと日本語教育~自然とのお付き合いの作法~」と題し、地球環境としての人間が自然とどうお付き合いをしたら「生態系のバランス」を保てるかという視点から、日本人の自然観にもとづいた「作法」として考えたお話をして頂いた。

  自然とは、ああしてもこうならないもの(どうにもならない)、人工とは人の手で思い通りになるもの。ゆえに自然と折り合いをつけることが必要とのこと。環境破壊は人工物の代表格のコンクリート、プラスチック、原発で、これらは自然環境から完全に逸脱しており、過重な
CO2を発生させている。日本では地熱発電で原発を失くせるとのこと。(なかなか進まないのは政治的な問題のようだ!)

   地球の環境問題は気候変動と生態系のバランスで気候変動は自然科学の問題だが、気候変動問題は政治・経済・社会の問題であると、気候変動に対しては
CO2排出削減のみが人間がやれそうな事柄と仰ったことが印象的であった。地球環境としての人間であることを認識し、生き物や森、川等とそこそこ仲良く、自然にやさしく、自然と折り合いをつけることが環境リテラシーである。大変幅広く壮大な内容で必ずしもすべて理解出来たか自信は無いが身近な足下の自然を見直すきっかけになったと思います。個人的には日本の農業を活性化させる取り組みがもっと必要なのではと考えました。大変貴重で興味深いお話しを有難う御座いました。

女性Gさん
 冨永先生のお話は考える視点を山ほど示して下さり、脳がフル回転して楽しい時間でした。
   地球の環境が39億年にわたり変動しないのはなぜか、自然とは何か、生き物の多様性が大切なわけは、など科学的でもあり哲学的でもあったお話でした。「地球環境にかかわる根源的な問題は人口問題だと考えています」とのお話は、
co2ではないのかと衝撃的でした。

   日本語教育について「英語の前にまず日本語の教育を大切にする必要がある」という先生の考え方には大賛成致します。母語がしっかり身についていない子供時代に他言語社会に放り込まれた子供は、会話はできても思考力が育ちにくいことを実感しています。母語は単なるコミュニケーションツールではなく、知識理解・認識・思想形成・生きる力の根幹だと思っています。カタカナ外来語の問題も、切実に感じていました。
SDGSでは日本人には入っていきません。
 様々な観点から示唆に富んだお話をいただきありがとうございました。

女性Hさん
 元お茶の水女子大学教授冨永靖徳さんをお迎えし、「環境リテラシーと日本語教育」のお話をしていただきました。
   二酸化炭素を減らす為に世界中で色々と取り組んでます。脱炭素とか言ってますが、
1番の原因は人口増加と教えていただき、じゃどうすれば良いのか…。

   私たちは自然に優しくしてもらわないと生存できません。自然とのお付き合いの仕方を考え、野生の生き物と折り合いをつけ、生態系の管理者としてどうしなくてはいけないのかちゃんと考えなければいけません。私達の何世代も後の人達の事を考えましょう。


 

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