2025年12月23日火曜日

 「出版界の新たな動き」


 

【日時】20251220日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・ 地域活動交流センター会議室
【講師紹介】 千代田区立千代田図書館
         サービスプロデューサー 坪内 一 氏
 

 


 

【受講者の感想】
男性Aさん
 千代田区図書館のサービスプロデューサーをされている坪内さんから、「本で人と人をつなぐ」というお話を聞かせてもらいました。坪井さんは横浜市図書館の司書として活動されてきた方で、本のプロです。
   図書関連のイベントというと読書会やビブリオバトルがありますが、坪内さんがやられているのが「共読」という集まりです。参加者が自分の薦めたい本を持ち寄り、その本の良さや感動した点などを語り合うというイベントです。ファシリテーターはいますが、話をまわすだけで、ビブリオバトルのように優劣をつけないのが特徴です。お互いの価値観の共通点などがわかり、より繋がれるようになるということで、孤立しがちな独居生活者を支えられるツールです。
   本日は大変興味深いお話をありがとうございました。どこかで、行ってみたいと思います。

 女性Bさん
   今日は「本で人と人をつなぐ」千代田区立千代田図書館サービスプロデューサーの坪内氏にお話を伺いました。
   現在の日本は超高齢化社会であり、孤立化が進んでいます。人を孤立化させないコミュニティづくりの一つとして本や読書を通して「共読」が人生を豊かにする一つであると提案されています。「共読」とは自分のお気に入りの本を紹介する事で読書の喜びを他者と分かち合い、自然に共感や尊重する態度に繋がっていく事です。自分の好きな本を紹介する事なので話しやすいですし、他の方がどのような本を紹介するかとても興味があります。
   どうしても自分が読む本の傾向があるので、新しい本との出会いがあるかと思うととてもこの「共読」にわくわくしてきます。自分だったらどの本を紹介しようか、、と考えていますがこの1冊に絞るのは難しいですね。(映画の方がぜひ見てほしい作品をすぐに数作あげる事ができます、映画は共観?) 好きな俳句の紹介というのも楽しそうです。俳句も句会が楽しいので(これも他者との交流ですよね)私は続いています。次回はああそうなんだ倶楽部で「共読」してみたいです。
   とても有意義なお話をありがとうございました。

 女性Cさん
   講師は先月先々月に引き続き、私が参加している生涯学習講座で知り合った千代田区図書館サービスプロデューサーの坪内一氏。 「本で人と人を繋ぐ〜読書活動で地域づくり」と題してお話していただきました。坪内さんは「共読」のセミナーを各地で行っていらっしゃいます。
   超高齢社会において孤立化が加速度的に進んでいます。コミュニティ作りにおいて読書は比較的ハードルが低いツールです。共読とは自分の好きな本を持ち寄り、参加者に自分の言葉で紹介します。その人の人柄が出てそこから輪が広がります。色んな事が年齢と共に低下していきますが、結晶性知能(言語能力、コミュニケーション能力等)は低下しなきそうです。年齢を経ても学び合う事はとても重要です。私もああそうなんだ倶楽部の活動をこれからも大切にしたいと思いました。

 


女性Dさん
   今日の講座は「読書会」のお話だと思っていたので、あまり気が進みませんでした。でも坪内先生のお話は「本で人と人を繋ぐ~読書活動で地域づくり~」がテーマで超高齢社会の現実のお話から始り、高齢者でも結晶性知能と呼ばれる多くの能力は高齢になっても安定しているとのお話で、大いに安心をし、「共読」というものを教えて頂き、どういうものか、どう行うのか、とても面白いお話でした。
   読書は他者との交際である、とはいうものの「本」は読む人と読まない人で全く分かれていて、同じ地域に住んでいても図書館に行ったこともない人がかなりいます。私宅から2分のところに図書館があり、夢のような環境だと思っているのですが、近所のおじいちゃん達(私より年下())は引き籠っています。
   聞くところによると、高齢男性は地域の集まりなどに参加しないのは高齢女性が怖いのだそうです、分かる気がする・・圧倒的に女性ですものね。だったら男性だけの共読はどうでしょう。自分の得意分野の専門書を持ち寄ってそれぞれ自慢するのはいかがでしょう。得意分野なら熱弁を振るってくださる方は多いのではと思います。
   坪内先生はこれからも繋がっていただけるようなので、期待しています。

 女性Eさん
   本日は、千代田区立千代田図書館サービスプロデューサーの坪内 一氏より、「共読で人と人をつなぐ」をテーマに、貴重なお話を伺いました。
   昭和58年に司書として横浜市に入庁されて以来、坪内氏は、図書館業務をはじめ、文化振興、生涯学習支援、学校・地域連携、児童福祉分野における取り組み、さらには公益財団法人での研修講師や大学での講義など、長年にわたり多方面で顕著なご功績を残してこられました。その豊富な実践と知見に裏打ちされたお話は、終始示唆に富むものでした。
   日本では、2024年度における65歳以上人口の割合が29.3%に達し、人口10万人以上の国・地域の中で高齢化率が世界一となっています。さらに2040年には、人口の約35%が65歳以上になると見込まれています。こうした現状を踏まえ、坪内氏が語られた「高齢社会を“幸齢社会”へと転換していくためには、高齢者が持つ非認知的能力や結晶性知力といった強みを活かせる学習の場を整え、学んだことを社会の中で発揮できる機会を増やすことが重要である」というお話は、特に強く印象に残りました。
   その具体的な手段として示された「共読」というツール、そして坪内氏ご自身が手がけてこられた数々の活動や講座の事例は、いずれも人と人とを緩やかにつなぎ、地域に新たな価値を生み出す可能性を感じさせる、大変興味深いものでした。
   今後もぜひ、さまざまなセミナーや街歩きなどの取り組みをご紹介いただけましたら幸いです。本日は誠に有意義で、学びの多いお話をありがとうございました。