【日時】2019年10月19日(土)10時15分~11時45分
【場所】豊島区地域活動交流センター(としま産業振興センターIKE・調理室)
【講師紹介】 東京都消費者啓発員 澤木 佐重子 氏
【受講者の感想】
男性Aさん
東京都消費者指導員の澤木先生による『遺伝子組換え食品を考える』という実習も交えた講演です。
バナナからDNAを取り出して、蛍光試薬を加えてUVライトで光らせました。
その後の講演でかつては遺伝子組換えはモンサント法のみでしたが、遺伝子編集の食品がまもなく食卓に出てくる。単なる編集では通常の突然変異と区別が付かない。遺伝子導入も何を導入に使ったか分からないと、検査が難しいので表示をどうするか。
今後「遺伝子組換えでない」との表示は不検出に限られる事になるらしい。
女性Bさん
今回は「遺伝子組み換え食品を考える」と題し、東京都消費者啓発員の澤木佐重子さんにお話を伺いました。実験をする為、初の池ビズ調理実習室での開催となりました。
DNAとは何かというお話の後、バナナからDNAを取り出し、試薬をつけ紫外線を当ててDNAを見ました。バナナを潰し食塩水を加え後、無水エタノールを加えてモヤモヤっとした白い物体DNAが出てきた時は感激。突然変異を人工的に起こして作る遺伝子組み換え食品は、自然災害や害虫に強く、栄養素もたくさん持ってます。人がより美味しく食べる為iに開発された技術です。
自然に逆らうこの技術がはたしていいものなのかどうか… 。
私たちは物を食べなくては生きていけません。自然の恩恵を多大に受けて生活しています。私達に都合が良いようにどこまで調節していいのだろうかと思いました。
男性Cさん
バナナからDNAを取り出す実験と遺伝子組み換え食品の輸入状況と安全性審査の現状についての話を伺いました。以前のDNA取り出し実験ではブロッコリーを使用していたそうです。しかし潰しにくいのとDNAがあまり取れないことからバナナに変わったそうです。
また流通が認められている遺伝子組み換え作物は、植物油脂、醤油、コンスターチなど調味料と家畜の餌がすべてのため、普段目にすることがないとのこと。
「遺伝子組み換えでない」という表示は、組み換えでない原料が日本の場合は5%以下なら認められEUでは0.9%以下だそうで、その違いは農作物自給率の違いから来ているそうです。ただ今後、混入率5%以下で遺伝子組み換え原料が不検出の場合、「分別管理したとうもろこしを使用しています」と任意で表示できるようになるとのことでした。
DNA切断で塩基が抜けたり他の塩基と入れ替わったりものは自然界の突然変異と同じなので安全性審査は不要ですが、その生物が持っていない遺伝子を組み込む場合は安全性審査が必要となるそうです。
遺伝子組み換え食品とそうでない食品の違いは見て区別がつかないので、生産者・流通・販売業者の信頼が今まで以上に求められると思いました。
男性Dさん
東京都消費者啓発員の澤木佐重子先生による「遺伝子組換え食品を考える」というテーマは、従来の遺伝子組換え食品に加え、この10月からゲノム編集食品の届け出制度が始まり、早ければ年内にも流通するというタイミングであり、大変興味深く拝聴することが出来ました。遺伝子組換え食品では遺伝子を入れるのに対し、今開発されているゲノム編集食品では遺伝子を切るという点が、大きく違うという。消費者にとっては、食の安全性確保という点が一番気になるところであり、本音は、出来たら食べたくないというのが一般的な心情と思います。新たに遺伝子を入れる遺伝子組み換え食品は、それによって人間に害を及ぼすことがないか、国の安全性審査を受けることが義務づけられており、アレルギーの原因物質や発がん性物質などが新たに生み出されていないことを確認し、そのデータを国の食品安全委員会に提出。厳格な審査を受けた上で、許可を得る必要があるとのこと。
一方、今開発されているゲノム編集食品は、もともとある遺伝子を切るだけであり、自然に起こる突然変異や従来の育種技術などによるものと科学的に区別がつかない。同食品を規制していない米国からの輸入品を原材料に加工食品を作る事業者などに、表示を課しても対応できないわけだ。こうした点などから、国は安全性審査は必要ないと決定し、消費者庁などは表示の義務化は難しいと判断した。
ゲノム編集は遺伝子の狙った部分を操作し、効率よく品種改良ができる。(特定の栄養の多いトマトや収量の多いイネ、肉付きのいいマダイなどの開発)
長年、突然変異や品種改良した食品を食べ続けて来てる現実に照らし合わせれば現状で出回っている食品とリスクは変わらないと考えられる。但し、オフターゲット=狙った遺伝子ではない別の遺伝子を切ってしまうという「未知のリスク」への懸念はあるということ。
今回のセミナーを契機に少し自分で調べた結果も含めての感想としましたが、消費者への啓蒙活動等がまだ足りないことから、十分に正しく理解されていないと考える。食の安全性確保の観点から、いずれEU並みの規制に準ずるように継続的に議論されることを願います。最後にバナナからDNAを取り出す実験は、大変面白く、DNAの姿を見られたことに感動しました。貴重な講義を有り難う御座いました。
女性Eさん
久しぶりのビーカーやスポイトを使った実験は楽しかったです。みOKですね。
今時、遺伝子組み換え食品やゲノム編集食品を口にせずに生活していくことは現実的ではありません。これらにより飢餓や環境破壊が改善されてきている事も事実です。私達が出来る事は、ひとりひとりが常に関心を持ち、監視の目を向けて行く事だと思いました。貴重なお話ありがとうございました。
男性Fさん
今回は恒例の会議室ではなく初めてイケビズの料理自習室にて、テーマは<遺伝子組み換え食品を考える>との内容でした。内容も従来型のPPTでの講義だけでなくバナナを使ったDNA取り出し実験を 行い自分で検証するという新型の講義だったので面白かった。
DNAの働き、実験、遺伝子組み換えの技術、遺伝子組み換え食品の現状、表示、ゲノム編集編集技術とその食品の現状と講義は進んできたが 自分としてはゲノム編集食品の内容が一段と興味深いものでした。近代の育種技術が突然変異利用から遺伝子組み換えへ、またゲノム編集へと差し戻し交配も使って最終品種を実現させてゆくプロセスは理論的には安全・安心なのでしょが・・・一抹の不安が・・でもこれがいい意味でも悪い意味でも日本人の感性なんだろうなと感じました。
よくよく考えれば遺伝子組み換えとゲノム編集の食品に囲まれている世界がすぐそこに来ているのに何をグズグズしているのかとか、また奔流のような環境変化に対して、もう個人では判断できないのかなというのが正直なところでした。
講座開催については、このタイプの講義に12人の参加を得たことが良かったのと、教室が少し手狭だったのは課題と思い、次回は今回を参考に実験講座を計画したいと強く思いました。
女性Gさん
今回の科学の実験的を楽しみにしていました。バナナからDNAを取り出すのです。不思議な糸状のDNAが現れ、試薬をかけると光っています。単に机上の講義だけでなく、実験を織り交ぜながら、受ける講義は興味増幅でわかりやすかったです。
遺伝子組み換え食品は海外では盛んに行われており、特に大豆、綿花、トウモロコシ等日本では輸入に頼っている項目は防ぎようがない事を実感しました。また表示の「遺伝子組み換えではない」の意味も検出できない事情からの苦肉の策だと思いました。
ゲノム編集という新しい技術で自己完結により、(他から物質のはいらない)より安全な食品開発が主流になり、安心できる食の流通を望める時代になる事を期待したいと思いました。
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