知ってほしい保育の話と私たち
【日時】 2022年10月15日(土)10時10分~11時30分
【場所】 池ビズ4階 地域活動交流センター会議室 +Zoom
【講師紹介】 株式会社dottホイクタス主催 石井 大輔 氏
【受講者の感想】
女性Aさん
初めに石井先生とじゃんけんのゲームをして少し心がほぐれたところで、各自自己紹介となりました。名前、趣味、そしてここが石井先生独自の24時間以内に嬉しかったこと、新しかったことを教えてくださいという自己紹介です。24時間以内の事を頭をフル回転させて思い出し、小さな嬉しかった事を発表しましたが、これは 「Good and new」と言って、とかくネガティブになりがちな脳に、良いこと嬉しい事新しい事を具体的に考える事が大切だと教えてくださいました。
これは人間関係にも言える事で、否定的に発言するのではなく、「良かった事を褒める」「感謝の気持ちを伝える」という事が大切であるとの事です。例えば保育現場でお迎えの保護者に子どもの様子を伝える前に保護者のちょっとした事、服装、靴など気づいた事をまず褒めて少しずつ人間関係を作ってから子どもの様子を伝えるなど今日からでも実践できるお話が多くありました。
まず近くの人を大切にする、というのも大変共感しました。そこからどんどん広がっていくという感じでしょうか。
保育現場は、なかなか異業種と交流する事が少ない、また何十年も変わらない保育であると問題点があると仰っていました。
情報量の多さは現代の1日が江戸時代の一生分だそうです。なるべく柔軟な考えを持ち、失敗しても良いので新しい事に挑戦しながら毎日を大切に過ごしたいと思いました。発想の豊かさ柔軟さなどは俳句にもつながるように思いました。資料をたくさんご用意くださり、クイズなどおりまぜながらのとても密度の濃い1時間半でした。
石井先生、どうもありがとうございました。
今回は、保育園園長からIT企業に転職、(株)dottでホイクタス(全国の保育者の保育経験とITを組み合わせて保育の課題を解決するサービス)を主催している石井大輔氏を講師に招き、「知ってほしい保育の話と私たち」と題して、情報過多の時代、多くの人間が思考停止状態になり易い状況にあることを理解し、そうした環境で何をしていけば良いのかを考える。保育園の課題はイコール日本の課題に通じるとの見解を保育園の現状と課題として、未来の想像を切り口に、これからの時代の変化に対応して行くために保育者(=我々も)の意識や価値観の変化を促すものでした。
未来のSMART CITY、保育園の将来は少子化による先細り業種であり、生き残りの為には選ばれることが必須であり、それは選ばれる保育園の時代から選ばれる保育士の時代に変わると想像している。故に、保育士の意識改革と個々のスキルアップが不可欠と氏は熱く語る。保育園の課題はまさにここで、日常的に社会との接点が少なく、新しい知識が無くても困らない、何かあったらどうする症候群に陥り、結果として悪意なく思考停止に陥っていき保育が作業化していっている。
これからの時代は情報の消費者に甘んじるのではなく、情報の生産者(創作者)になるべきだとの言葉にもあるように、ルールやレッテルに縛られずに新しいことをする、なぜ「本当に」今までの考え方で良いのかと、自分の価値観、自分の物差しを持つことが大事である。
今回は保育そのもののテクニックの話ではなく、保育園の将来(広義には日本の将来)を見据えた時に変化に対応する為の意識の改革や周りの変化を保育ノウハウに結び付けられるような個々のスキルアップや行動変革が必要であるとの問題提起であり、保育士に限らず自ら考える必要もない程情報がinputされる情報過多の時代は日常がルーチン化して、悪意なく思考停止に陥る状況であることを改めて認識した。
保育の世界は素人目にも国や行政の古い価値観に基づくルール等があり、保護者サイドにも価値観等が多様であり、個々の変化のみでは難しい面もあると思われる。
石井さんの地道な活動が浸透し、時代変化に対応した新たな保育園像が広く認知され、現実化していくことを願うと共に石井さんの活動を応援したいと思います。「手が届く人たちを笑顔にする」を信条とする石井さんの熱い心が伝わって来るお話しでした。貴重なお話をありがとうございました。
男性Cさん
日々の業務に新しい知識がなくても困らないと思考停止になって、やっつけ仕事らなってしまう。今後、少子化で保育園は淘汰されていくので、選ばれる保育士にならないと生きていけない。しかし、これは保育士に限ったことではなく、日本全体にも言えることだ。
どんな社会になったら良いのか。完璧主義では変化に対応できない。70点主義ですぐにやることが大事だ。そのことによって、これからのWeb3や分散型自立組織という新しい時代に対応できる。運動、対話、付き合う仲間を増やすことで脳が鍛えられる。また、固定概念は、運動、抽象化などを行うことで打ち破ることができる。また、グループや職場で、24時間以内にあった良かったことや新しい気づきを発表。話が終わったら拍手を贈ることで、お互いに信頼関係ができ、場がとてもポジティブな空間に変化する。保育園でも実施すみとのことでした。
日本経済の失われた30年は、完璧主義から変われない、チャレンジしないことも一因だったと思えてきました。
ホイクタスの石井大輔さんから保育周辺の講義をいただきました。正直言ってもう直接<保育>と触れる機会はなく考えても遠い記憶となってしまうので、近々のコロナの為の保育園臨時休園にともなう、半ば強制的な孫の家庭保育支援の経験と息子夫婦から聞く実際の子育て体験から主に受け止めました。
お話の中での保育士の方々を取り巻く環境・課題は分かる部分と分かりにくい部分がありましたが、日本の最大の社会的・政治的課題でもある人口減少・超高齢化社会の問題が保育にも深刻な影響を与えるのかなという印象は強く持ちました。
具体的にはおむつの卒業の考え方も当方としては紙おむつと布おむつの差異以上に育児の背景にある原理・論理の変化?核家族化の進展?最近良く考える英米化?などの影響があるのではとも考えました。つまり保育から見る一般化・グローバル化といった傾向に対して一部からの抵抗(個性的私立保育園?)も今後出てくるのかなという感じも持ちました。
女性Eさん
保育士育成をされている石井氏にお話を聞きました。思っていたお話とチョット違って、保育士の視野を広げるための啓蒙講座のようで面白かったです。
保育の現場はクローズな世界。子供とその親と職員以外触れ合う機会が少ない現場。自分からいろいろな興味を持って踏み出すチャンスを作らない限りそうなのかもしれないと思いました。これからは個人の魅力で人々を集める時代。カリスマ保育士に子供を預けたいと思う時代到来とのこと。その為には保育士が魅力のある人間である事が重要。石井氏はそういう人間育成に尽力されているようです。
アイスブレイクに自己紹介と24時間以内にあった嬉しかった事を聞かれました。嬉しかった事を思い出すと脳がハッピーになり、1日良い気分で過ごせる、プラス思考になる訓練だそうです。私も1日1嬉を目指そうと思いました。
ビジョンを持っての行動と無意識の行動が違って来ること。鏡に向かって対話をする事や無意識に自分でルールを作って自分自身を縛ってしまう事など、言われて初めて気がつく事が多かったです。趣味を5つ以上持っている人はボケ難いとか…
子供を育てる前に自分自身を育てる事が大切だと思いました。
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