2023年5月1日月曜日

 身近な自然の楽しみ方 

 

【日時】2023429日(土)1000分~1130
【場所】石神井公園
【講師紹介】  森林インストラクター 村上 智裕 



【受講者の感想】
男性Aさん
   村上さんの植物、野鳥の同定力に舌を巻きました。一朝一夕では身につかないキャリアに溢れており、調べるための基礎がないと出来ない案内でした。10年以上前から、里山の自然観察会で鍛えられたとのこと。今日、知った生物の中でキビタキという野鳥の美しさに驚きました。鳴き声のきれいな鳥としても有名だったようです。
https://www.youtube.com/watch?v=oRiIBYWOlSo
その他、シジュウカラの鳴き声も確認できました。
https://www.youtube.com/watch?v=n54w6CzWCdo
その他、沢山の雑草の写真も撮れ、収穫の多い自然観察会でした。

女性Bさん
   本日は森林インストラクターの村上智裕氏のガイドのもと、石神井公園の散策をしました。知的障害の25歳になる娘も参加させて頂きました。集合場所では、強風のため、配られた資料を何度も飛ばされましたが、公園内に入ると風がやわらぎ新緑薫る五月晴れのもと、公園の木々のなか、とても気持ちがよかったです。
 石神井公園は石神井池と三宝寺池の2つの池を中心にした生態系で、今回は主に植物に関しての説明をして頂きました。一番印象に残ったことは、植物の生存戦略です。ツツジの花の斑点は、紫外線があたると昆虫にとって見やすくなり、斑点に引き付けられ確実に受粉が行われます。
 カエデの種は羽がついていて くるくる回りながらより遠くへ飛んでいく仕組みです。自分の木の近い所だと影で日当たりが悪く成長を妨げるので、より遠くへ飛ぼうとします。
 ウツギの花は白とピンクの二色の花をつけますが、白い花には花粉(密)が多く、ピンクになると少なくなったと色で昆虫にサインを送っています。松ぼっくりは、晴天時に松傘が開いて種を飛ばし、雨天の時は閉じます。
 植物の生命力にも驚かされました。沼杉の気根です。水辺を好む木ですが、根が水中では呼吸が出来ないので地上に瘤の様にあちこち出ていました。もう一つは、コンクリートの柵があるにも関わらず飲み込む様に縦にも横にも形を変えて大きく成長していました。
 植物と人との生活の関わり方についても説明がありました。大島紬や黄八丈等の草木染め、実の毒を使った漁、養蚕と近代化、お正月に飾るゆずり葉、米びつに使われるサワラの木等です。
  何度も訪れた公園でしたが、丁寧に分かりやすくお話を頂いて、とても楽しく学ぶことが出来ました。倶楽部の活動の一つである、ひよこ句会で以前に読まれた句で取り上げられていた松の花やスギナとツクシなどにも触れることが出来て良かったです。三宝寺池の方ではカキツバタの群生が見事で、石神井池の植物群と様相が異なっておりました。今回 植物の生態や生存競争などを学び 今までより深く自然と接する事が出来ました。有難うございました。

男性Cさん
   今回は野外講義で、練馬区の石神井公園を舞台に森林インストラクターの村上智裕氏を講師に『石神井公園自然観察会~「身近な自然の楽しみ方」を学ぶ』を行いました。最初にレジメに基づき「身近な自然の楽しみ方」を教えて頂きました。
 
先ずは、視覚だけでなく五感を研ぎ澄ませて自然を感じる、生態系の特徴や地形を楽しむ、そして季節を楽しむ。それらを通して人の文化や自然との関係を知ること。更に興味深い話として、動くことの出来ない植物が子孫を残すためにいろいろな生存戦略を駆使しているとのお話し。これらの事前の知識をインプットした上で公園内の自然観察に進みました。なんか小学生の頃の野外授業のようにワクワクした気持ちになり ました。
 
木や花の名前や特徴の説明や生き残りのために受粉を手伝う昆虫を呼び込むための蜜を出したり、花の形や色を変えたりしていることや日当たりを良くするように、実を遠くへ飛ばすために羽を付けたり、鳥に食べてもらうために赤い色でアピールすること等、実際にその姿を目の当たりにして説明して頂き目から鱗が落ちました。 (ほとんどの木や花の名前を知らないことに改めて気付きました。) 水辺に立つ木の根が伸びて地上に出てる根も生きるための戦略であるとのこと。自然の力に感動です。

  かつては人が住む近くに里山があり、自然と共生し、落ち葉を肥料に、木を伐採して薪や炭にして燃料にし、山菜やキノコは食料として、また植物を麻の原料として着物を作り、木の樹脂による草木染で着物を染めていた等、人の文化や生活に密接に関係していた。最近は、里山を保護したり、復活させるボランティア活動も盛んに行われるようになったと何かの記事で読んだ事を思い出しました。 短い時間ではありましたが、身近な自然を楽しむ一助となり、大変勉強になりました。有難うございました。



女性Dさん
   お天気にも恵まれ、自然の中での散策は大変気持ち良かったです。
森林インストラクターの村上講師のお陰で、普段なら何気なく通り過ぎてしまうのですが、発見が沢山ありました。
1樹木は環境に応じて根を張り、生存を維持している。
2木は、動くことが出来ないので、モミジ等、羽をつけて子孫を残す。
3花は、昆虫が受粉できるように蜜を出したり、花の形、色を変えてアピールする。
4知りたかった鳥や、草木の名前を知ることが出来ました。

  解散後、旧内田家住宅、野草観察園にも行って見ました。有意義な講義ありがとうございました。

女性Eさん
 
春の爽やかな日差しの中で、きらめいているのは若葉!
2週間延びての石神井公園の自然観察会、お天気を気にされていたことでしょう、おかげでとても素敵な一日でした。
 
石神井公園は何回か行っても、いつもは漫然と森林浴と思って歩いていましたが、森林インストラクターの村上さんは、植物(生態だけでなく利用方法等)・鳥・虫・地形など多岐に渡り分かり易くご説明いただき、時間が足りないと思うほど興味深く面白かったです。
 
個人的にはいつもは立っているだけのアオサギですが、魚を捕食しているところを観られて嬉しかったです。
 
帰りに隣接する旧内田家住宅、野草観察園に寄り旅行でも行った気分になりました。
 
村上先生、開催して下さった皆様、ありがとうございました。



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