2021年1月18日月曜日

 

浄土教における名号の研究



【日時】2021116日(土)1330分~1500
【場所】京都市よりZoom接続
【講師紹介】京都大学文学研究科 修士二回 松尾 善匠

 


男性A
今回は、福岡県北九州市で実家のお寺を継ぐために京都大学の大学院で宗教学を研究している松尾善匠氏の研究テーマ「浄土教における名号の研究」を素人向けに簡潔に教えて頂きました。普段宗教とは無縁の私にとっては正直難しいテーマでした。
仏教はインドでお釈迦様(ブッタ)が興し、周辺地域へ広まり、シルクロードから中国へ、そして中国から日本へ伝わり、日本において大きく独自の変遷過程を辿っているとのこと。

歴史で学んだ仏教の伝来は538年("ほっとけほっとけごみやさん"で覚えた)にインド仏教ではなく中国的な変容を遂げた大乗仏教(信じるものは皆救われる)であり、学んだ内容は高僧の名前と開いた宗派のみであったと記憶している。今日の講義の下知識で現在でも最も多くの信者数を集める浄土教は鎌倉時代に法然が「南無阿弥陀仏」と唱える念仏のみで極楽浄土に往生できる「浄土宗」を開き、弟子の親鸞が法然の教えをより一層徹底した「浄土真宗」を開き、鎌倉時代以降爆発的に日本に広まったとのこと。

帰りに図書館で立読みした「日本仏教13宗派がわかる本(正木晃)」(講談社)に武士や民衆の救済を目指す仏教が誕生した。その宗祖たちが鎌倉時代に活動したので「鎌倉新仏教」と呼ばれ、彼らは浄土教、法華教信仰、禅宗という性格の異なる三つの領域から出現したが、念仏・題目・座禅という一つの宗教的行為の実践だけで救済は可能となると主張した点および身分的には国家の保護を一切受けない僧侶だった点で共通していた。法然・親鸞は上述、時宗の宗祖、一遍は躍り念仏、日蓮宗の宗祖、日蓮は法華教が最高の仏教と主張し、「南無妙法蓮華教」という題目を唱えれば救済されると説いた。曹洞宗の宗祖、道元は純粋に禅を追及し、禅宗が武士階級の宗教となっていったと書かれていました。

今日の講義を受けて普段全く考えたことがなかった宗教について、ほんのちょっとですが触れられて良かったです。日本人はなぜ無宗教と言うか?に対して、松尾さんの答え、日本はもともと土着の「宗教観念」「自然宗教」が強い。八百万、古神道、、、そのうえで「ごたまぜ」にして取り入れる傾向にある(「日本には思想がない」、神儒仏一致)。またそれは今でも根付いている。道徳意識、祖先崇拝、初詣、、、。
納得です。
改めて難しいテーマでありましたが貴重なお話有難うございました。
研究結果のご成功をお祈り申し上げます。

男性B
午前の講座「ジェンダー論」と、松尾さんの仏教の戒律(具促戒)の話とが頭の中でシンクロしてとても興味深く思いました。また『現代日本の宗教事情』によれば、「他宗教の信者を信頼する(他人の価値観を尊重する)」人の割合や「他宗教の信者も道徳的」と考える人の割合が他国との比較で最低ランクとのデータもあるなど、うわべは寛容にも見える日本人のメンタリティの不寛容な現実も垣間見えるなか、仏教界はどう向き合っていこうとするのか?今後の動向に注目したいと思います。


男性C
今回、「南無阿弥陀仏」を名号と呼ぶことを初めて知りました。講師の松尾さんは名号は呪文なのか、象徴なのか、それ以外のものなのかと投げかけ話を展開されましたが、私はお祈りの時の呪文、言霊の有る言葉だと思っていました。また信心とは個々人の心に芽生えるものだと思っていましたが、「私が私の思いによって起こすものではなくて、阿弥陀仏の願いが原因で私に起こるものであり、その願いが私に向けられていることに気づかされることが「信心」の条件となっている」だそうです。阿弥陀様の生あるものへの愛なのですね。

今までの私の中では阿弥陀様とお釈迦様の関係は曖昧でしたが、阿弥陀様は大宇宙のすべての仏の師匠で、お釈迦さまは大宇宙の仏の一仏だそうです。私の曖昧だった仏教感が、今回の講座をキッカケに一歩前進しました。

女性D
今回の松尾善匠氏の講義は、専門的なお話を分かりやすく説明して下さり、仏教(浄土宗)に関して知識の薄い私にとってありがたかったです。
テーマの「浄土宗における名号の研究」の「名号」すら初めて聞く言葉でした。「南無阿弥陀仏」の6文字を阿弥陀如来の名号とすることを知りました。その名号を唱えることがどのような意義を持つのか、単なる呪文なのか、多様な展開をしているというその解釈を知りたいと思いました。また、浄土宗が生きた宗教として現代でどのようなエネルギーを放っているのか、その点も興味を持ちました。

PCの画面越しですが、松尾氏の穏やかで落ち着いた語り方・態度に「お若いのに何か悟っておられる」と感心いたしました。
なかなか聞くことのできない研究者としての宗教者の貴重なお話を聞かせて下さり、ありがとうございました。今後のご活躍を楽しみにしております。

女性E
今回の講師は京都大学文学研究科宗教学専修修士
2回生の松尾善匠さん。お寺の跡取り息子さんです。題目は松尾さんの研究テーマである「浄土教における名号の研究」。
私達日本人に最も身近な宗教である仏教。なのにその知識はほぼ無い私です。テーマである浄土教は、浄土真宗で
1600万人、浄土宗で600万人の信者を持ちます。

名号とは仏様の名前で、浄土教では阿弥陀仏。南無という尊敬の念をつけて南無阿弥陀仏と唱え私達は阿弥陀仏に救いを求めます。浄土教は、人がこれを唱える事により、極楽浄土に往生して成仏する事を説いています。何故日本人は自らを無宗教と言うのか?お葬式のお経は誰のためのものなのか?等の質問にも答えていただきました。私の個人的な感想は、初期仏教の戒律(具足戒)は男性の修行者は250戒なのに何故女性は348戒なのか…。この日の午前中に豊島区のジェンダーバイアス講座を受けたばかりだったので、仏の世界でも女性は生きづらいのか…としんみり。

男性F
松尾さんの研究された名号他、ご研究されたお話はとても新鮮に私は聞かせていただきました。これから進路を決めることになるでしょうが、いずれ第
2の鈴木大拙さんでしょうか、期待しております。ありがとうございました。




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