「帽子の話色々」
【日時】2024年11月16日(土)10時00分~11時40分
【場所】池ビズ4階・ 地域活動交流センター会議室
【講師紹介】 帽子作家 原田 紀 氏
【受講者の感想】
男性Aさん
帽子作りの最初は、麦わら帽子を買ってきて、それに鋏を入れたり、生地を買ってきてそれで帽子を作ったりしたそうです。しかし本格的に帽子作家として歩み始めたのは、良い先生に出会ったのがきっかけだそうです。その先生とは当初講座で、しかし直接アトリエに行って習うようになってからプロの道具や、珍しい素材に触れるようになって深みにはまっていったそうです。
そして現在は帽子作りよりも、素材探しの旅が楽しいそうで、海外にもGoogleマップを頼りに素材購入の旅を続けられていました。日本国内もあちこちに行かれるそうですが、観光は一切なく素材だけを求めるたびだそうです。
愛知県岡崎市で帽子作り教室をされているので、東京都と愛知県を行ったり来たりされており、先日は大雨で2時間遅れて新幹線が発車、且つ名古屋に着いたのが1時間半と散々だったようでした。
本日はいろんな話を聞かせてもらえたのと、帽子の試着会で大変盛り上がりました。
今日は帽子作家の原田さんが帽子についてお話してくださいました。
今は材料と道具が入手困難になっているそうです。一つは帽子材料を作る産業そのものが途絶えてしまっている国が増えている、手仕事そのものが少なくなってきている、そしてロシアとウクライナ戦争がおこった上、円安が進みますます入手困難に。
たくさんの帽子をお持ちくださり、材料によって重さ柔らかさの違いを手にとらせていただき感じる事ができました。
重い帽子より軽いものを、硬いものより柔らかいものそしてもしも一つ帽子を選ぶとしたら、少し上等なものを選ぶと良いとアドバイス受けました。帽子が良いものだと、全体のファッションの格が上がって見えるとの事に納得しました。
最後はああそうなんだ倶楽部のみんなで色々な帽子を被らせていただいてどれが似合うか、わいわい楽しい時間です。
今まで帽子についてあまり考えた事もなくかぶるとしても夏の日差しを避ける為だけだったのですが、お話が興味深くとても楽しい時間でした。私と違って夫は帽子好きで以前数えたら15ぐらい持っていて毎日帽子をかぶって職場へ行っています。
今日のお話を伺って帽子の魅力の一端を知る事ができました。またたくさんの帽子や材料をお持ちくださって、またかぶらせていただき、どうもありがとうございました。
帽子作家の原田さんに帽子についてのお話を伺った。
帽子の種類や材質など細かいことまで教えてもらいました。その後、先生に用意してもらった帽子を、皆で被って写真撮影をしました。女性は帽子を被ると印象が変わるんだということを知りました。
私は鉢が大きく被れそうもなかったので試着は遠慮しました。用意してもらった帽子の値段は1~2万円とのことでしたが、これに合わせるとなると男性なら10万くらいのスーツが必要になるのではないか。女性も結構高めのワンピースなりスーツですよね。そういう場はなかなか無いなあと思いました。
貴重なお話と素敵な帽子を見せていただいて、ありがとうございました。
今回は『帽子の話し色々』と題して、帽子作家の原田紀先生をお迎えして、お話し頂きました。
帽子作家となったのは、帽子好きの母親の影響で幼い時から帽子に馴染んでいて、社会人向けオープンカレッジで帽子作りを学び、自己流で作っていたが、カレッジ終了後に講師のアトリエへ通い、プロの帽子作りに触れ、師からの「自己満足に止まらず、人に似合うような売れる帽子を作ることを目指す」教えにより、習い事から仕事へと転化したとのことでした。
お話しは、帽子の種類や帽子のパーツの名称、採寸の仕方といった基本的な知識から帽子の作り方や季節毎の素材の違いを教わり、同じように見えてもかぶり心地や値段の違いは、手間の掛け方と素材の良し悪しであることを実際の作品に触れて見て実感致しました。そして帽子選びに迷ったら重いものより軽いもの、硬いものより柔らかいものが良いとのアドバイス。
しかしながら、現状では帽子作りの材料や道具が入手困難となっていること。帽子の需要減を背景に素材や道具作りの技術者の減少、人件費の高騰や材料の高騰があり、入手が困難となっているとのこと。私は、存続の為には3Dプリンターの活用等、最新の技術を活用する方法に転換していくようなことも必要なのでは思いました。
最後に皆で素敵な帽子をかぶって見ましたが、帽子一つで印象が大きく変わることを実感しました。私は日常で帽子をかぶる習慣はありませんでしたが、かぶって見たら意外にも似合うとの仲間の声を聞き、帽子への印象が変わりました。
原田先生、本日は貴重な帽子のお話しを聞かせて頂き、ありがとうございました。これからも素敵な帽子を作り続けて頂きたいと思います。
本日の講師は、帽子作家の原田紀さん(Yasumi-Ya)。 「帽子の色々」と題してお話していただきました。
元々帽子好きだった原田さんは文化服装学院社会人コースで帽子の講座に趣味で通い始めました。これが閉講になった為、講師に直接習いに行くようになり、帽子作りが趣味から仕事へと変わりました。
帽子作りは布を縫い合わせて作る方法と帽体(ブレード)という木の型を使う方法があります。オートモード(オートクチュールの帽子版)帽子は現在専門材料が手に入りにくくなったのと後継者不足で日本も含めこの産業が途絶えた国がたくさんあります。長持ちする帽子は手間がかかる分コストがかかります。帽子を買う際は軽く柔らかい素材の物を選びましょう。帽子を被った後はブラシをかけて埃を落とし、風通しの良い所に置きましょう。帽子は家で洗えません。汚れてしまった時は帽子専門店に持って行きましょうとのことでした。