2025年3月19日水曜日

 

「医療の仕組み、何がどう変わるのか」

   私が選んだ10題ニュース

 

【日時】2025315日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・地域活動交流センター会議室
【講師紹介】  薬系キャリアコンサルタント 斎藤 由紀夫  

 

 


 【受講者の感想】
男性Aさん
 薬の話パート3ということで、クスリにまつわる最新情報を交えた講演でした。
   マイナー保険証からオンラインの服薬指導など、今後はドンドン変わっていくんだろうと思われます。何とか食らいついていかないと、取り残されるかも知れませんが、高齢者医療で財政が破綻する恐れがあるようです。 ヨーロッパの様に老化は病気ではないと割り切って、生きていかなくてはいけないんでしょうか。先生のお話にあったようにアンチエイジングや医療ではなく、別な楽しみにお金を使うべきなのでしょうね。

 女性Bさん
 斎藤由紀夫氏の人生に対する、出来事を変えるのは、本人の主体性と努力。それを支えているのは、好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、積極性だ。確かにそうだと思いました。
   ジュネリックに、中身が同じなのに包装が違うだけで価格が安くなる、オーソライズ ジュネリックがあるのを初めて知リました。又、救急車を呼んでも病院が見つからないなら、一刻を争うような時はタクシーで緊急外来に入ると、すぐに診てもらえるという情報も大変為になりました。高齢になると、もしかして、命取りになる事もこれからあるかも知れません。
   本当に為になる情報、ありがとうございました。

 男性Cさん
  ジェネリック医薬品は成分のみ同じで、製剤法が異なるものだと思っていたのに、オーソライズド・ジェネリック(AG)は先発品と全く同じで、包装だけが異なるとのこと。不思議に思いググッてみると、レシビを後発品メーカーに公開したのではなく、先発品メーカーが先発品をAGに切り替えて自社マーケットを維持しているようでした。
  また本日のお話に、今話題の高齢者医療問題について扱われました。背景に医療技術の高度化や高齢化、がんや難病など長期にわたる治療が必要な病気が増えており、医療費の総額が大きくなっている。また老人のケアは医療単独ではなく、介護、予防、生活支援など地域包括ケアシステムのさらなる推進が必要とのこと。言われて久しいのに、引き続き問題になっているのは、まだ何か足りないことがあるのだろう。
   本日は、普段見過ごしている問題点を提示して頂き良い機会を与えてもらいました。

 女性Dさん
   今日は「医療のしくみ、何がどう変わるのか」斉藤由紀夫氏のお話を伺いました。
   初めにキャリアの80%は偶然の出来事ではあるが、その出来事を力にかえていくのは本人の主体性と努力であるとお話され、今までの人生を振り返ってみると確かにそうだと思うことが多く、色々な偶然の積み重ねが今の自分なのかもと思いました。
   これから高齢者が増え要介護認知症者も増え医療費の増加が問題となっています。ある年齢以上の高齢者に過剰な医療で延命させるのは本当に社会全体の事を考えた場合、必要な事かなど身近な話題に活発な意見討論の場となりました。
   斉藤先生貴重なお話をどうもありがとうございました。

 


男性Eさん
   今回は「医療しくみ、何がどう変わるのか 私が選んだ10題ニュース」と題して、当倶楽部のセミナー講師として3回目となりました"薬系キャリアコンサルタントの斎藤由紀夫先生に最近の医療関係のマスコミ議事から10題ニュースをピックアップして頂いたニュースから解説して頂きました、
   つかみの部分で、"高齢者にも教育が必要"を引っ掛けて、高齢者にも今日行くところ(きょういくところが)必要と。先ず私たちの心を掴んでのスタートでした。
   マイナー保険証の話しや薬局の未来は立地から機能別に"健康支援の薬局"へと役割が移っていくこと、ジェネリックや1回の処方箋で最大3回まで繰り返し利用出来るリファイル処方箋の話し、また、オンラインによるAmazonのプラットフォームを使い大手の薬局経営会社による薬のネット販売の拡大等、大変興味深い話しを矢継ぎ早に話して頂きました。
   一番気になったのは旬な話題の"高額医療費の引き上げ問題です。与党の選挙を意識した対策と思われる引き上げ策の延期ではあるが、現在の制度をそのまま継続するには財政面で破綻を来すことは容易に想像出来る。100歳以上の数は現在約95千人だが、2050年には団塊世代が50万人越えとなる予想が出されており、単純計算で5倍強となり、財政面や医療設備や介護施設の受け皿等、大幅に不足するのではないか。
   斎藤先生は選挙対策で延期している場合ではない、早く高額医療費の引き上げに掛かるべとの主張であったが、今日の色々な話しも含めて、引き上げ議論は下々の生活や医療の実態も踏まえたきめの細かい議論を行い、取るべきところからは取る、無駄は省く、又、医療機関の再編や薬局のあり方等はある程度の強制力を持った対応などボトムとトップの両面からきちっと行って欲しいと切に感じました。
   大半の人は、もしも病気になったらとか、もしもの備えで頼れるお金を溜め込んでいる。DIE WITH ZEROの著作物紹介がありました。ざっくりと乱暴な言い方では、"死ぬまでにお金を使い果たしてゼロにする"と薦めであるが、もしもを考えると中々そこまでは踏み切れない。但し、紹介記事で見た言葉には共感を覚えます。「人生で大切なことは思い出作り」。
 斎藤先生、貴重なお話を頂き勉強になりました。ありがとうございました。

 女性Fさん
   働き盛りの勤労者の社会保険料負担が増大し、年々不満が高まっていることは知っていましたが、、、。 健康保険に関する大学入試社会一般共通テストに私は一問も正解できず、常識の無さに愕然としました。
   斎藤由紀夫氏の「医療のしくみ・何がどう変わるのか」のお話は、高齢化する自分にとって役立つことばかりでした。まず、未だ紐付けていないマイナンバーカードと保険証を何とかします。「オーソライズドジェネリック医薬品」や「リフィル処方箋」などは、かかりつけ医と相談してみます。薬のことだけでなく医療関係に目が向いていなかったので、法制度改正が行われる時はきちんと知ることから始めたいと思いました。
   地域包括ケアシステムの構築や高額療養費制度の問題についても、今後の進展のお話を伺いたいです。是非続けての講義をお願いいたします。本日は有意義なお話をありがとうございました。

 女性Gさん
   本日は、薬系キャリアコンサルタントの斎藤由紀夫講師より医療のしくみ(何がどう変わるのか)についてのお話を伺いました。
   まず斉藤講師の経歴の紹介があり、その中で、"計画された偶発性"理論(キャリアの80%は偶然によるもの)の紹介もありました。
   新聞に掲載された薬学関連のテストの抜粋が紹介されましたが、自分が考えた答えとは別の結果を知り、何もわかっていない自分を認識した上で、10のテーマについてお話を伺うことができました。
   医療費は毎年1兆円規模で増加していて、団塊世代の全員が2025年に後期高齢者になったこともあり、今後はますます増加していく見込みになります。
   テーマの中で、マイナ保険証の中のデータは5年間ごとに更新すること、薬局が健康サポート薬局へと移行すること、薬局が機能別になり一元管理になっていくこと、調剤の外部委託解禁(一包化)、後発薬が9割ほどになっていて原料メーカーは中国だけであること、リフィル処方箋は1通で最大3回まで繰り返し使用可能であること、今後、コンビニで薬を購入できることなど、限られた時間の中で、効率的にたくさんのお話を伺うことができました。
   お話にあった、"ゼロで死ね"(ダイヤモンド社)を参考にしつつ、医療についての知識を深めていく必要性を感じました。
   とても勉強になりました。ありがとうございました。

 


以上

2025年2月16日日曜日

 「外国人に日本文化を紹介」

 

 

【日時】2025年2月15日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・地域活動交流センター会議室
【講師紹介】  全国通訳案内  川島 昌穗

  

 


【受講者の感想】
女性Aさん
 今日は全国通訳案内士の川島さんに「外国人に日本文化紹介」についてお話いただきました。
    息子さんの米国留学がきっかけとなって一念発起されてNOVAで英会話を学ばれたとの事。その後全国通訳案内士の資格を習得され外国人へ案内するようになり、その後ご自宅で築地案内後お寿司を一緒に作る事をなさっていらっしゃるそうです。
   もう400組以上の方がお寿司作りにいらっしゃり、そして外国人の方々の自分達の作ったお寿司を前に笑顔の写真を見て日本人の家庭でとても楽しんでいる様子が伺われました。外国人の方の希望は観光から体験へと移り変わっているようです。
    英会話も50歳過ぎてから再度勉強され他との事、とても励みになりました。
    外国の方は去り際に振り返らないというお話もとても興味深かく思いました。私の台湾人の友人も「日本人の人と別れる時にふと振り返るといつまでもおじぎや手を降っていてびっくりする」と言っていました。それを聞いてからその友人と別れる時は特に念入りに見送っています(友人はちょっと嬉しそうです)

   今日はとても楽しくて励みになるお話をありがとうございました。
(air kitchenというサイトを教えていただいてありがとうございます。因みに私は日本にいる外国人の家庭で料理を習うというニキズキッチン英語料理教室へ単発で行っています。言語は英語メインの先生もいれば日本語OKの先生もいます。料理を通しての交流は楽しいですね)

 男性Bさん
    今日のお話は、良い刺激を沢山頂けるお話でした。
    1つ目は米国にご夫婦で旅行された時に英語を勉強しなければならないと痛感され、仕事で疲れた後でも、退庁後英会話学校に行かれネィティブと会話するのが楽しかったとのこと。普通は疲れていると、色々理由を見つけて休んでしまうのに、川島さんは全くそんなことが無かったようです。
   2つ目は、外国人をもとなすために茶道、習字、着付けを習われたり、何を聞かれるか分からないので、日々日本の情報をアップデートされ、おもてなしを極められているようです。拠って10年間に400組案内してクレームは2回だけ。それも相手の意向を聞いて、それに沿って対応されたのに文句を言われてしまったそうです。
   3つ目は、スケジュールに穴を空けないよう本番前日は準備に充て、当日ガイドして、翌日は休養を取るように体調管理に万全を尽くされておられる。
    当初は旅行会社を通じてお仕事を貰っていたそうですが、コロナ後は、airKitchenというサイトを通してお仕事をされるようになったので、ユーザーとの打合せに連絡ミスがなくなったそうです。
   またご自宅での寿司作り体験を通して外国人との会話が楽しいので、出来る限り続けるそうです。日々に張りがあって素敵だと思いました。

 男性Cさん
   全国通訳案内士である川島さんが、外国人に日本文化を紹介しておられます。この資格を取得することになったいきさつから、資格の変遷、現在の業務内容について、いろいろと教えてもらいました。
   ロスで警官とコミュニケーションが出来なくて、それが悔しくて英会話を勉強した話。全国通訳案内士の試験のために、予備校に通って複数回チャレンジした話など、ものすごくチャレンジされていると感心しました。
   従来の業務は外国人旅行者の観光地案内が主だったようですが、現在は築地で待ち合わせて、魚や山葵を購入し自宅に招待して、寿司の調理体験をされているそうです。シャリを造るところから細巻きや握りを造るところまで、体験出来るそうです。東京都の衛生管理講習まで行かれたそうで、徹底していることに感心です。
   いろいろなリスクがあり、採算的に厳しい仕事であると思われますが、利用者からの好意的なレビューが、続けられる原動力であるようです。
   本日は貴重なお話ありがとうございました。

 


男性Dさん
   今回は、全国通訳案内の川島昌穗氏に「外国人に日本文化を紹介」というテーマで、活動のきっかけ、活動の内容等を実際の写真等を交えて、詳しくお話し頂きました。
   初めての海外旅行で空港税関での質問にほとんど言っていることがわからず、悔しい思いをしたことで、帰国後すぐにNOVAに駅前留学して勉強を始め、上達していく中で講師との交流が楽しく、通訳案内士の資格を取ろうと思ったきっかけとなったとのこと。
   私は、全国通訳案内士という国家資格のことを初めて知りました。全国通訳案内は、単に語学が優秀であるだけでなく、日本全国の歴史・地理・文化等に関する幅広い知識・教養を持って本を紹介するという重要な役割を負っているとのこと。50歳を過ぎて英語の勉強を始め、このような資格を還暦近くになった時に難関の国家資格を取得したことに対して、そのチャレンジ精神や努力、合格への執念を感じ、尊敬の念を抱きました。凄いなと。
   そして主な活動は、寿司作りを教えることで自宅のキッチンを開放し、築地でネタを仕入れ、ネタの仕込みから酢飯作りを教え、握りや巻きものを作り、作った寿司を食する体験型の観光を行い、外国人との一期一会を楽しんでいるとのこと。
   コロナ後に自宅解放の体験型寿司作りは中止となったことから、ネットでのエアキッチンに登録して行っているとのこと。
   印象に残ったことは、実際の写真を多数見せて頂きましたが、いずれも笑顔溢れる写真であり、海外からの旅行者が日本人のお宅に上がり、寿司作りを一緒に行い、自分で作った寿司を食べることで、その楽しさや喜びが写真を通じて伝わってきました。
   一方で、外国人はお別れの時に"さよなら"と言った後、どんなに喜んでおられても、レビューを書いてくれない・・、終わったらそれきり・・・、少し寂しく感じると語っていたこと。一期一会の出会い、「寿司を食べる時にあなたのことを思いだすわ」との言葉を励みに、今後もできるだけ長くこの仕事を続けていきたいとのこと。これからもお元気で外国人へ日本の良き文化を伝えていって頂きたいと思います。
   本日は貴重なお話しを聴かせて頂きまして誠にありがとうございました。これからも元気でご活躍することを願ってます。

 女性Eさん
   ”外国人に日本文化を紹介する全国通訳案内士“ 川島昌穂(Masaho Kawasima)氏にお話して頂きました。
   全国通訳案内士は国家資格である事を始めて知りました。外国の方に日本の文化を紹介するのに確かな知識を持って正しくお伝えする必要があるからだと言う事でした。英語を主とする語学だけでなく歴史や地理、他茶道や着付け、華道、習字等学ばれたそうです。幅広い質問に答えられるようにする必要があり、常に知識をリニューアルする必要性があるとのお話でした。
   色々なガイドの形がある中で、昌穂さんは体験型寿司作りを取り入れていて、外国の方々にとても喜ばれている様子を知る事ができました。食を通してお客様との距離はぐっと近くなり文化の話から家族、日本の制度など色々な話に発展していくそうです。お客様によっては着物の着付けをしてあげてとてもいい思い出となっているようです。 
   何よりも、川島さんが生き生きと楽しそうにお話して下さって、ガイドの取り組みが充実されている事がよく伝わってきました。
   私も、昨年家族で大阪観光をしまして、初めて目の前でお好み焼を焼いて頂きました。出来上がるまでの過程が何とも楽しかった事と美味しかった事、忘れられません。
   どうぞこれからも無理なく楽しいガイドを続けていって頂けたらと思います。本日は、楽しいお話をありがとうございました。

 女性Fさん
   川島さんのお話し、大変楽しく為になるお話しでした。
   私自身も52歳で商社を退職し、その後、何かボランティアをしたいと思い日本語教師養成学校へ通い資格を取りました。その後20年間地区公民館でボランティアをしました。ドイツ人、アメリカ人、中国人、ベトナム人、台湾人と----。皆、若く勉強熱心でした。それぞれ母国に帰ってからも未だにメールで繋がっています。
   私も、50代、60代と若かったので、一生懸命向き合いました。でも、振り返ると、彼らから異文化を学び、20代の若さを貰った気がします。その自分と川島さんのお話し、重なりました。

新しい事に挑戦する事が若さだと思います。私は20年間ずっと続けてきたので、今は卒業しました。夕方までジムでその後、夜7時~9時は体力的にきつくなったので。
   川島さん、どうぞ無理せず頑張ってください。

 女性Gさん
   今回のセミナー講師は全国通訳案内士の川島昌穂さん。全国通訳案内士とは外国人に日本文化を紹介する国家資格です。
   50歳を過ぎアメリカに住む息子さんの所に行った時、英語ができず悔しい思いをした川島さんは帰国後NOVAに通い始めます。これをきっかけに全国通訳案内士を目指し、予備校にも通い3度目の挑戦で合格。
   コト消費を求める方の為に、現在ご自宅で海外からの旅行者にお寿司体験をされてます。この為にお寿司を習ったり食品衛生責任者の講習を受けられたりされてます。  
   海外の方々から何を聞かれるかわからないので、常にインプットを心がけてあり、英語は今もオンラインで習ってらっしゃるそうです。お話を聞くうちに、人が幾つになってもやりたい事をやる事の重要性を感じました。

 女性Hさん
   日本人でありながら日本文化に疎くお寿司も上手く握れない自分なので、外国人に日本文化を紹介されている川島昌穂氏のお話は、いろいろな意味で刺激となり心に残りました。
   まず、全国通訳案内士というのが国家資格であることを初めて知りました。超難関であろう国家試験に挑まれた川島氏は、情熱を持ち続けられる努力の人だと感じました。退職後に単なる好奇心が強いだけではできないことで尊敬いたしました。
   来日した外国人に築地市場を案内して、自宅を提供して寿司作りを教えるというのは、ある意味夢みたいな仕事だと思いました。そこに至るまでには多くの学びと経験の積み重ねがあり、困難も多かったと想像できます。でも実現されていることが素晴らしいです。現在も常に知識をリニューアルし、それを英語で話せるよう努力されているそうで、自分も見習わなければと意識しました。
   美味しそうなお寿司の写真や、それを作られた外国の方々の笑顔あふれる写真を見せて頂き、自分も楽しく幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。




2025年1月19日日曜日

 豊島区の文化財を考える」

 

【日時】2025118日(土)1000分~1130
【場所】池ビズ4階・ 地域活動交流センター会議室
【講師紹介】 豊島区教育委員会事務局 文化財グループ
           文化財保護専門員 森田 大介
                 学芸員   梶木 理央

 

 

 


【受講者の感想】
女性Aさん
 今日は豊島区の文化財保護について区の職員の方をお招きしてお話いただきました。 まず文化財として地面の上に出ているものと埋蔵されているものと2つに分けてそれぞれの保護について分けてお話くださいました。
 文化財というと目に見える部分の建築物や仏像や工芸品の事が頭に思い浮かびますが、有形、無形、史跡名勝と幅広くそして国民的財産といえます。 区内に有る文化財は行った事があるものもあれば初めて知るものもありましたが、豊島区民のためお話全てがとても身近に感じられました。
 埋蔵文化財となると、地権者の土地という事もあり、もちろんですが皆さまのご協力無しではできないとお聞きしました。小さな仕事から大きな仕事まで色々とおっしゃっていたように、出土品の細かな修復作業、発掘調査、補助金や所有者への助言など文化財を保護するための仕事の数々の一端を知ることができてとても興味深く思いました。
 まとめた本を少し拝見しましたが、図に記載された出土品のお茶碗の文様など大変細かな図柄は全部手で書いていらっしゃるそうで、緻密さが要求される仕事であると思いました。地味ではありますが、後世に伝える大切な仕事を豊島区がやっているという事がよくわかりとても良かったです。 ありがとうございました。
 以前上がり屋敷公園のそばでよく「柳原白蓮の家はどこですか」と聞かれて(表札は宮崎となっているから?)、今も居住者がいらっしゃるお宅を教えるのはどうなのかな?と思っていましたが、今日いただいたマップに掲載されていて少し外から拝見するぐらいは大丈夫との事かなと思いました。

 男性Bさん
 今まで漠然ととらえていた文化財について、地上部と地下部に分けて考えると整理がつくことを教えられました。
 また、文化財の側に立っている「登録文化財」や「指定文化財」の違いについても、考えたことがありませんでした。登録文化財は以前なかったもので、登録文化財を補完する緩やかな規制で出来ているそうです。拠って登録文化財なら旅館や駅舎、レストランとして活用する場合もあるようです。
 さらに「国指定」「都指定」「区指定」は、重要度が及ぶ範囲の違いによるようです。国として重要なら国指定文化財、区として重要なら区指定文化財になるようです。
 普段見過ごしていることを気づかせてくれる良い講座でした。

 


男性Cさん
 本日は豊島区教育委員会の方から文化財についての話を聞きました。
 まず、文化財とは何なのか、国(文化庁)・都道府県・市区町村によって大体同じ定義と分類となっているようである。豊島区の登録では美術工芸品・考古資料・歴史資料が多いようである。基本は個人や法人の所有分が多い。
 次に、埋蔵文化財の発掘調査関係の話を聞きました。埋蔵文化財の発掘はほとんど手作業で、非常に手間のかかる作業だそうです。土地の所有者が建築する前に、文化財調査の費用を負担しなければならないそうです。
 まとめると、文化財を維持するために、個人と行政がともに力を出さなければならないという事だと思います。
 いろいろ教えてもらい、ありがとうございました。

 女性Dさん
 「豊島区の文化財を知る」というテーマで豊島区教育委員会庶務課文化財グループのお2人の講師からお話を伺いました。
 お一人目の森田講師からは、文化財の登録・指定の区分、登録の仕組みや区内にある文化財について伺いました。最後に課題として修繕・修理に多額の費用を有することや継承のための文化財所有者の高齢化や後継者の不在、保存と活用の両立の難しさについてのお話がありました。
 お二人目の梶木講師からは、埋蔵文化財を中心とした文化財の保護について伺いました。文化財を保護・保存しながら魅力を発信していくお仕事の中で、発掘調査についてたくさんの写真と共にご説明をいただきました。
 今回いただいた「豊島区文化財マップ」には、多くの文化財が紹介されていて、訪ねたり知っている場所も多くあり、楽しく拝見できるものでした。
 以前、小学校の社会科見学の引率のお手伝いをした際に、小学生が目を輝かせて文化財について質問する姿を目の当たりにしたり、3歳の孫と御神楽を見た際に、思いがけず孫が真剣に見入っていたことがあり、伝承していくことの有用性を痛感しました。 ここ数日は、阪神淡路大震災や南海トラフなど文化財においても心配なニュースを耳にしますが、豊島区だけでなく国の宝となる大切な文化財を知り、守っていけたらと考えます。
 質疑応答もあって楽しい時間でした。
 ありがとうございました。

 女性Eさん
 「豊島区の文化財を考える」セミナーは、森田大介氏の「文化財とは?」という初心者向けの話と、梶木理央氏の「豊島区の文化財保護」現場の話の二本立てで、とても充実した内容で面白く、話が進むにつれ興味がどんどん湧いてきました。
 区内の身近な場所に、有形無形の文化財が413も登録されている事を初めて知りました。また、埋蔵文化財の届け出や調査発掘の実施、文化財が見つかると地代が下がるなど現実の厳しさもなるほどと思いました。 
 私事ですが、国指定重要有形民俗文化財の史跡「豊島長崎の富士塚」について、コミ大(大正大学ゼミ)で2022年にかなり調べました。子どもの頃から近所にある身近な物が、国指定の重要文化財だったことを知り愕然としました。そして、豊島区の地にはどんな昔があったのだろうと夢想が膨らみました。残された文化財から昔を知る事は本当に面白いです。
 「豊島区文化財マップ」という好奇心をかきたてる資料を頂いたので、調べに行こうと思っております。通常業務でお忙しい中、出前講座で詳しく教えて下さりありがとうございました。

男性Fさん
 今回は豊島区出前講座の「豊島区の文化財を知る」をテーマに、大別して、目に見える地上にあるものと目に見えない地下に埋蔵されているものに分けて教えて頂きました。
 「文化財とは」の定義から文化財登録指定の区分や文化財登録の仕組み等、今まで余り考えていなかった基本的なことを教えて頂き、大変勉強になりました。その後、区内にある文化財を紹介して頂き、また文化財を維持していくためには多額の費用が掛かったり、保存と活用には色々な制約があったり、文化財所有者の高齢化や後継者不足等課題も多くある。
 また、地下に埋蔵されている埋蔵文化財に関する業務を具体的な写真資料によって分かりやすく説明頂いた。地中に埋まっているので"発掘"することから始まるが、上に家やビル等の建造物が建っており、その建替え登録のタイミングで発掘を行い、見つかっても記録保存ずるだけで、上物を建てる為に、発見された遺構や建物は建築工事で破壊されてしまう。(その破壊される光景を複雑な心境で見守っているとのこと。致し方ないがさぞ残念に違いないと思える。) 工事によって破壊される前に学術的な成果に評価し、後世に記録を残す作業(書籍になったり、出土品が適切に保管される)を行うこと。
 発掘調査は原因者負担(建築工事は遺跡を破壊すること、破壊者が原因者となり発掘費用を負担することとなるが、個人宅や零細企業の場合には地方公共団体が負担することとなる。豊島区の井崎は「豊島区内の埋蔵文化財分布図」に記載されているが、未だ見つかっていない場所もあるとのこと。
 貴重な埋蔵文化財を後世に伝えるのは大切なことではあるが、色々な制約もあり、中々困難な面もあると思える。
 今回は豊島区教育委員会文化財グループの森田さんと梶木さんに文化財保護の仕組みを教えて頂き、大変勉強になりました。ありがとうございました。多くの文化財が後世に伝えられることを願いたい。